「バルサの態度にはうんざりだ!」 グリエーズマンを巡る発言にアトレティコが怒り 

2018年05月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ側はどのような反応を見せるのか。

現地メディアでは、バルサが今夏の獲得に向け契約解除金(1億ユーロ=約130億円)を満額支払うと伝えたと言われているが。(C)Getty Images

 バルセロナの主要人物からアントワーヌ・グリエーズマンに関する発言が相次ぎ、アトレティコ・マドリーが怒りを露にしている。

 今シーズンを通じてバルサへの移籍が騒がれ、一部では合意も噂されるグリエーズマン。最近でも、ルイス・スアレスが母国ウルグアイのメディアに「グリエーズマンを歓迎する」と述べ、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は昨秋、グリエーズマンの代理人に接触した事実を明かしている。

 スペイン紙『Marca』によると、バルサのエルネスト・バルベルデ監督は5月8日の会見で、グリエーズマンについて「ここにいない選手について話すのはすべて慎重にならなければいけない。相手への敬意からもね。ただ、グリエーズマンは素晴らしい選手だ」と述べた。
 
 これらを受け、アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは5月8日、クラブ公式サイトでの声明で、「バルサの態度にはうんざりだ」と怒りをぶつけている。

「(バルサの)会長、選手、幹部が、数日後にヨーロッパリーグ決勝を控える我々の契約下の選手の未来について話すのは、アトレティコとそのファンに対する敬意を完全に欠いている」

 同CEOは、「アトレティコのスタンスは非常に明確で、何度も公にしてきた。グリエーズマンの移籍交渉をしたことは一度もなく、今後もするつもりはまったくない」とコメント。数か月前、バルトメウ会長にその旨を警告したとも明かしている。

「選手を売りに出しておらず、売ることもないと言ってある。同時に、彼らの不適切な振る舞いは競技の完全性に反しているとも伝えた。シーズンを通じてリーグタイトルを争う中で、バルサは絶えず、我々の主力のひとりにプレッシャーをかけていたからだ」

「バルトメウ会長にはそのとき、バルサからの重圧のために、グリエーズマンが契約を解消する権利を行使することになった場合、アトレティコはバルサの不適切行為に対して補償を求めるとも伝えてある。どうかこの声明が役に立ち、アトレティコのファンがこの瞬間を楽しめて、しかるべき形で決勝への準備ができることを願う」

 以前にも、グリエーズマンの移籍騒動にアトレティコが激怒し、バルサが改めて合意を正式に否定したことがあったが、はたして今回の声明に、バルサ側はどのような反応を見せるのだろうか。
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