「リョウがどれだけ努力をしてきたか…」靭帯断裂の宮市にチームメイトが悲痛な想いを吐露

2018年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

独紙は「引退の危機」と報道。

度重なる怪我を乗り越えてきた宮市を襲った悲劇に、チームメイトや監督も無念のコメントを残している。 (C) Getty Images

 選手生命を脅かす怪我に見舞われた"ガラスの天才"を気遣う声が相次いでいる。

 現地時間4月28日に行なわれたリザーブチームでの練習試合に出場し、昨年5月以来となる公式戦のピッチに立ったザンクトパウリの宮市亮。しかし、開始わずか13分で負傷交代を余儀なくされ、その後の精密検査の結果、前十字靭帯断裂ということが判明した。

 これまでにも度重なる故障に泣かされてきた宮市。一度目はザンクトパウリ加入直後の2015年7月に左膝前十字靭帯を断裂、2017年6月にも二度目となる右膝前十字靭帯を断裂していた。

 ドイツ誌『Kicker』は、「最終的な判断は木曜日(3日)に専門医のハインツ=ユルゲン・アイヒホルン氏の下での関節鏡検査次第だ」としながらも、「MRI検査では靭帯断裂だと診断された」と報じ、さらに地元紙『Hamburger Morgenpost』は、「ミヤイチは引退危機に直面している」と怪我の重さを伝えている。
 

 そんな宮市にザンクトパウリの同僚、さらに指揮官は『Hamburger Morgenpost』紙の取材に対して、悲痛なコメントを残している。

 宮市と日頃から仲が良いというドイツ人DFのラッセ・ゾビーヒは、「僕らにとって大惨事だよ」と、リハビリを懸命に励んでいた日本人FWの気持ちを察し、「ここに戻ってくるために、リョウが何か月間に渡って、どれだけの努力してきたのか……僕らはそれを知っているからね」と胸の内を明かしている。

 昨年12月からチームに途中就任したマルクス・カウチンスキ監督も、間近で宮市の努力を見てきた。それだけに無念の想いを吐露している。

「我々全員が悲しんでいる。リョウがいち早く戻ってくるために、何でもサポートしたいと思っているよ」

 人生で三度目の靭帯断裂……この経験者にしかわかりえない苦痛を乗り越えて、宮市は三度ピッチに返り咲くことができるのか。いまは木曜日の検査結果による報告を待つしかない。
 
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