過去のライバルへの言動を悔いるモウリーニョ、ヴェンゲルは「最後の対立に向かわせないでほしい」

2018年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

29日の“ラストゲーム”を前に――。

ユナイテッドのファンはヴェンゲルをどのように迎えるのか。 (C)Getty Images

 今シーズン限りでの退任が決まったアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督にとって、4月29日のマンチェスター・ユナイテッド戦は、オールド・トラフォードでのラストゲームとなる。

 長きに渡ってしのぎを削ってきたヴェンゲルとの最後の戦いとあり、ユナイテッドのサポーターがこの敵将をどのように出迎えるかも注目されている。ひとつ確かなのは、ジョゼ・モウリーニョ監督自身が、ヴェンゲルをひとりの偉大な名将として迎えることをファンに望んでいるという事実だ。

『ESPN』によると、モウリーニョは会見で「私はいつも最大のライバルは最大の友人と感じてきた」と語り、ヴェンゲルにしかるべき敬意を払うべきとの態度を示している。

「良いリアクションを願っている。歓迎とはいかずとも、悪くない扱いであることを望む。我々のクラブは、彼にリスペクトを示すよ」
 

 モウリーニョはかつて、「失敗のスペシャリスト」「のぞき魔」など、強烈な表現でヴェンゲルを非難したことのある人物だ。だが、55歳になった"スペシャルワン"は、「なかったほうが良かったこともある。いくつかの言動のことだ」と、行き過ぎた言い方もあったと認めている。

「後悔してるかって? ちょっとしたネガティブなエピソードなどについては、イエスだ。私は悔いている。そしておそらく彼も同じだろう」

 先日モウリーニョは、「私の半分でも彼がリスペクトしてくれれば、我々は未来で友人になれる」とも話しており、ヴェンゲルとの関係修復に触れていた。

 だがヴェンゲルは、「彼をとてもリスペクトしているが、個々(のコメント)については首を突っ込まないよ」と述べるにとどまっている。

「この最後の日々を少し穏やかに過ごさせてくれ。最後の対立に向かわせないでくれ。私は穏やかにやっていきたい。モウリーニョともね。彼は偉大な指揮官だからだ」

 犬猿の仲であったモウリーニョとヴェンゲルの両監督だけに、29日の試合での行動にも注目が集まる。そしてユナイテッドのファンは、どのようにヴェンゲルを迎え、見送るのだろうか。
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