「リバプールはバルサじゃない」とクロップ監督。ローマに2度目の“奇跡”は許さない?

2018年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

第2レグでも気を緩めることはないと強調。

第2レグも「勝ちに行く」と明言したクロップ監督。そのためには、この全幅の信頼を寄せるエース、サラー(11番)の活躍が不可欠だ。 (C)Getty Images

 4月24日のチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝第1レグで、リバプールはローマにホームで5-2と勝利した。大量5点を奪っての快勝だが、終盤にアウェーゴールをふたつも許したのは気がかりだ。

 周知の通り、ローマは準々決勝でバルセロナを相手に「奇跡の逆転劇」を演じたチームだ。第1レグで1-4と3点差で敗れながら、本拠地オリンピコでの第2レグで3-0と勝利し、アウェーゴールの差で34年ぶりにベスト4に駒を進めている。

 もし80分で試合が終わっていれば、リバプールは決勝の地キエフに向けてスーツケースを準備できていただろう。だが、最後の10分間でリードが3点に縮まったことで、ローマがふたたび本拠地オリンピコで奇跡を起こせるかが注目されている。

 英紙『Guardian』によると、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「もしウチのチームに、ローマは逆転突破をあきらめていると考えている選手がいるなら、その選手は次の試合に出られないだろう」とコメントし、少なくともリバプールが第2レグで気を緩めることはないと強調した。

「我々はローマでもしっかり仕事をしなければいけない。あのまま5-0で逃げ切っていても、それは変わらなかった。ローマは全力で巻き返そうとしただろうからね。今夜の試合で私が学んだのは、第2レグでも彼らを倒せるということ。ローマは得点が必要となるが、我々はバルサじゃない。バルサは世界で3本の指に入る強豪で、近年多くの勝利を挙げてきた。だが、我々は違う。だから結果を出すために全力で戦わなければならないんだ」
 
 この日も2ゴール・2アシストと爆発し、第2レグでも活躍が期待されるのが、プレミアリーグの年間最優秀選手に輝いたモハメド・サラーだ。リバプールのレジェンド、スティーブン・ジェラードは、「間違いなく現時点で地球上最高の選手」とサラーを絶賛している。

 だがクロップ監督は、「たしかに見事だし、だれにも止められない」「なんて選手だ!」と賛辞を寄せつつも、"世界最高"の称号はまた別物との見解を示した。

「彼が世界最高だと思うなら、そう言えばいい。そういう記事を書けばいい。彼は絶好調だ。ワールドクラスだよ。だけど、世界最高になるには、いまの活躍をもっと長い期間続ける必要がある」

 5月2日の第2レグも、サラーにとってはそのための一歩となる。かつてのサポーターたちが押し寄せるオリンピコで、サラーは古巣に引導を渡すパフォーマンスを見せられるだろうか。
 

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