コートジボワール戦|ザッケローニ監督 会見コメント「もっとアグレッシブに攻めるべきだった」

2014年06月15日 週刊サッカーダイジェスト編集部

状況を変えようとしたが、効果が表われなかった。

アグレッシブさが足りなかったと語ったザッケローニ監督。早急な敗因分析が必要だ。(C) SOCCER DIGEST

 スタートは良かった。序盤の戦いぶりにはダイナミックさがあった。しかし、試合途中からコートジボワールに力強さが出てきて、その点ではウチよりも勝っていた。後半最後の20分にも言えることだが、日本は相手の攻撃を受けるばかりで、十分に攻撃へ打って出られなかった。もっとアグレッシブに攻めるべきだった。今日はあまりにも多くのスペースを許してしまった。
 
――遠藤を投入したが?
 
 すでに交代は試合前から決めていた。私は長谷部を最大限プレーさせようと思った。そして遠藤にもプレーさせたかった。遠藤には30~35分ぐらい時間を与えれば集中的にプレーが出せると思った。
 
――遠藤を入れずにもう少し持たせる考えはなかったのか?
 
質やインテンシティーなど、選手の最大限の能力を引き出したいと思ったわけです。
 
――リードを許してから、どのようなゲームプランを考えていたのか?
 
 もっとボールをキープするべきだったと思う。しかしそれができなかった。ボールを奪うこと、そしてキープすることに苦労した試合だった。
 
――日本は十分に成熟していなかったということか?
 
 私は何があったかを分析し、それを明日選手に話したいと思う。私も日本の選手を4年間見てきて、もっといいプレーができるのは分かっている。まずはチームの戦い方を検証してから、選手個々のプレーを分析したい。
 
――本田選手はコンディショニングに失敗したのではないか?
 
 いやそうではない。コンディションは良かったし、精神的にも準備はできていた。試合でのパフォーマンス自体も良かったと見ている。
 
――2点を追う展開になり、大久保が1トップに入り、本田を1トップにスライドし、その後に柿谷が1トップに入った。采配の意図は?
 
 監督としては、状況を変えなくてはならなかった。新しい選手を入れて上手くいっていないのであれば、ピッチ内の何かを変えねばならない。先を予測しなければいけないし、弱いところを強化する必要性もある。チームのパフォーマンスを上げようと試みたが、それにもかかわらず、何も変わらなかった。
 
――ずるずると下がる守備はこれまでも見られたが、これまでの試合と同様になんらかの教訓を得たのか?
 
 相手が良かった。ボールを上手く回して、サイドのスペースを利用され、我々は弱みを突かれる格好となった。

――守備をどう修正する?
 
 今日の守備はアグレッシブではなかった。もっと士気を高めるべきだし、もっとできるというのはこれまでの実績からも分かっている。大切なのは、これから何をするかだ。
 
――最後の5、10分で追いついてやろうという気持ちが感じられなかったが?
 
 そうではない。選手も状況を変えようとはしていた。だが時にはそれを上手く表現できない時がある。チームをそれほど弁護する気はないが、状況を変えようとしたつもりでも、効果としてはっきりと表われなかった。

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