"ミシャ節"を交えて自ら解説!札幌を3連勝&暫定3位に導いた一手は?

2018年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「後半は7番を消して相手になかなかチャンスを作らせなかった」

都倉の決勝弾が生まれた瞬間、ペトロヴィッチ監督はスタッフ陣とともに喜びを爆発させた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ8節]柏1-2札幌/4月14日/三協F柏

 柏を下してリーグ3連勝を飾った札幌が、暫定3位に浮上した。柏戦は開始9分に先制されたものの、4分後に宮吉拓実のゴールで追いつき、終了間際に都倉賢が決勝点。ペトロヴィッチ監督が「前半は柏のほうが我々を上回っていた」というように、前半は押し込まれる時間帯が長かったが、ハーフタイムに修正して勝点3に結び付けた。
 
 不出来の前半を「相手のキャプテンの7番(大谷秀和)をフリーにさせ過ぎていた。そこから攻撃を作られて後手に回っていた」と振り返った指揮官は、続けて試合の主導権を握り返した一手を明かす。
 
「後半は7番を消して相手になかなかチャンスを作らせなかった。柏は後半に2枚のCBがボールを触る回数が多かったと思うが、それは我々の狙い通りだった」
 
 攻撃の起点になる柏のボランチをケアしてビルドアップを封じると、徐々に試合は札幌のペースに移っていく。そうした流れから生まれた都倉の決勝点は、ペトロヴィッチ監督としては、してやったりのゴールだっただろう。
 
 札幌は直近のリーグ5試合で4勝1分けと絶好調。右肩上がりのチーム状態で迎える次節(4月21日)の古巣・浦和戦について尋ねられると、「そんなに注目が集まる試合ですか? もし浦和と札幌の試合が注目されるとしたら、もう少し日本サッカーは違う試合も頑張ったほうがいいですね」と、いつものミシャ節を披露しつつ、「札幌はここ最近調子がいいですから、注目されるのは皆が頑張っている証だ思います」と選手たちを讃えていた。

 指揮官もチームの出来に手応えを感じているのだろう。ミシャイズムが浸透し始めた札幌の好調は、まだまだ続くかもしれない。
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