長谷部所属のフランクフルト指揮官コバチが、バイエルンの次期監督に決定!

2018年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

今年7月からの3年契約で合意。

元チームメイトのサリハミジッチSD(左)の要望もあり、来シーズンからバイエルンの監督に就任することが決まったコバチ(右)。フランクフルトを上位に導いた手腕が評価された。(C)Getty Images

 バイエルンの次期指揮官に、かねてから伝えられていた通り、長谷部誠が所属するフランクフルトの指揮官、ニコ・コバチが就任することが正式に発表された。

 バイエルンは今シーズン、カルロ・アンチェロッティ前監督を解任し、監督業から引退していたユップ・ハインケスを招聘。ブンデスリーガで前人未到の6連覇を飾り、DFBカップとチャンピオンズ・リーグでも準決勝進出と、いまだ3冠の可能性を残している。

 だが、来月で73歳になるハインケス監督は、以前からシーズン後の勇退を決めており、クラブは後任探しに動いていた。カール=ハインツ・ルムメニゲCEOは先日、元ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督に打診したものの、オファーを断られたと明かしている。

 そして次善の策として浮上していたのが、現役時代にバイエルンでプレーした経験を持ち、2015-16シーズンの途中からフランクフルトを率いるコバチ監督だ。今シーズンのフランクフルトは、29節を消化したブンデスリーガで5位と躍進。チャンピオンズ・リーグ出場権獲得の可能性を残している。

 

 バイエルンは現地時間4月13日、コバチ監督と2018年7月1日から3年契約を結ぶことで合意したと発表。違約金に関しては、フランクフルトとコバチ監督の契約に、「220万ユーロ(約2億8600万円)でバイエルンや一部国外クラブに移籍できる」との条項が盛り込まれていることを『Kicker』誌が伝えている。

 ルムメニゲCEOは以前、新監督の条件にドイツ語でコミュニケーションを取れることを挙げていたが、クロアチア国籍ながらベルリン出身のコバチ監督はこの点をクリア。また、現在バイエルンでスポーツディレクターを務めるハサン・サリハミジッチとは、現役時代のチームメイトで親交がある。

 先週、コバチ監督は「来年もここ(フランクフルト)で指揮を執るかどうかを疑う理由がない」と述べつつ、サッカー界では何があるか分からないとも述べていた。

「サッカーではいろいろなことが起きる。明日何かあるかもしれないし、それが何かは私には分からない。いまのままであれば、私は2019年までフランクフルトの監督だ」

 そして、その「何か」が起きた。クラブOBの新監督を迎え、来シーズン以降のバイエルンがどう生まれ変わるか、注目したいところだ。
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