デ・ブルイネが一大決戦を前に衝撃の事実を告白!「モウと話をしたのは2回だけだった」

2018年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ドルトムントに行かせてほしい、とお願いをしたんだ」

ペップ政権下のシティでキャリアの春を謳歌するデ・ブルイネ。「2回しか話さなかった」かつての指揮官の眼前で、自身初のプレミア制覇を決め込むか。(C)Getty Images

 いよいよプレミアリーグがクライマックスを迎える。
 
 4月7日、首位マンチェスター・シティは宿敵マンチェスター・ユナイテッドを本拠地エティハドに迎える。この伝統のローカルダービーに勝利すれば、4シーズンぶり5回目のプレミア制覇が確定するのだ。
 
 今シーズンのシティでMVP級の働きを示しているのが、ベルギー代表MFのケビン・デ・ブルイネである。全31試合に出場して7得点・15アシストという数字もさることながら、チーム自慢の攻撃陣を持ち前の技巧と創造性でぐいぐい牽引し、圧倒的なプレゼンスを誇示してきた。そんな26歳の大黒柱が、英国営放送『BBC』の人気番組「The Premier League Show」に登場。不遇だったチェルシー時代、ジョゼ・モウリーニョ監督との関係はどのようなものだったのかと問われ、赤裸々に知られざる新事実を明かした。「彼と話をしたのは2回だけだった」と告白したのだ。

 
 2012年夏にベルギーのヘンクからチェルシーに加入したデ・ブルイネ。入団してすぐさまドイツのヴェルダー・ブレーメンに貸し出され、その武者修行先で出色のパフォーマンスを連発し、一気に声価を高めた。レンタル期間を終えた13年夏、チェルシーに戻った若武者を待っていたのは、第2次政権を発足させたばかりのモウリーニョ。デ・ブルイネは最初から「距離を感じていた」という。
 
「もともと僕はあまり自分から話しかけるタイプじゃないし、モウリーニョは話したい選手とは話す、といった感じの監督だった。でも僕は、思い切って話をしに行ったんだ。1度目は(オファーがあった)ドルトムントに行かせてほしいとお願いをしに。2回目は、クラブを出たい、僕はフットボールがしたいと意思を伝えにね。結局彼と話したのは、その2回きりだったな」
 
 2度の問いかけに対してモウリーニョがどんな回答をしたのかは明かされなかったが、デ・ブルイネがその時点で重要な戦力と見なされていたのは間違いなく、移籍は容認されなかった。だが、指揮官との関係はその後急速に冷え込み、シーズン開幕からの5か月間でリーグ戦の出場はわずか3試合にとどまる。そしてデ・ブルイネは14年1月にヴォルフスブルクに完全移籍し、ようやく半年越しの願いを叶えるのだ。
 
 ふたたびブンデスリーガで異彩を放ち、2年後にプレミアへ帰還。一回りも二回りも大きく成長を遂げ、舞い戻ったのである。
 
 土曜日、自身初のプレミア優勝が懸かる大一番で、ベルギーの至宝はどんなパフォーマンスを披露するのか。エティハドのアウェー側ベンチには、ほかでもない、あのポルトガル人指揮官が陣取っている。
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