【日本代表】厳しい論調にも久保裕也は惑わず「本番はW杯」「個人のレベルを上げるだけ」

2018年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どういう風にプレーすればもっと良くなるのか、としか考えていない」

久保は個々のパフォーマンス向上を現状打開のポイントに挙げる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 マリ戦の結果を受けて、日本代表を取り巻く空気は決して好ましいものではなくなっている。27日に行なわれるウクライナ戦でチームは、いかなる軌道修正を見せるのか。26日の前日練習後、マリ戦でスタメン出場した久保裕也が現状への想いなどを語った。
 
 ウクライナは仮想・ポーランドとなる相手だが、「監督もマリ以上のチームだと言っていたが、強いイメージはある。後ろからしっかりつないでビルドアップしてくる」という印象を持っている。さらに、「ボールサイドに寄ってくるという話なんで、けっこう裏も空いてくる。サイドチェンジで相手の裏を突ければ」と、崩しのイメージも持っている。
 
 マリ戦では久保自身、いくつかの得点機も迎えており、まったく手応えがなかったわけではない。チャンス自体は作れているというイメージを持っており、「決まる時は決まると思うし、もっとチャンスを多く作れたらいい」と語り、一方の守備面でも「ハマるところはハマっていたし、ハマっていないところもあった。ミーティングも重ねているし、チームで連動を高めていけたらいい」とことさら悲観はしていない。
 
 ウクライナ戦に関しても、マリ戦の結果を引きずる様子はない。
「相手が違うので、それに合わせた練習しかやってない。それがハマるかどうか」
 
 さらにハリルホジッチ監督をはじめ、多くの選手たちも危機感を口にするなかで、チームの現状に対して問いかけると、「そんなにネガティブに捉える必要はないと思う。ワールドカップが本番なので、そこで結果を出せるかどうか」と、淡々とした答え。とはいえ、チームに閉塞感が漂うのは事実だが、久保自身は現状打開に向けて「僕は個人のことを考えるしかないと思う。どういう風にプレーすればもっと良くなるかとしか考えていないし、個人のレベルアップが一番大事だと思う」とし、個のパフォーマンス向上に力を注ぐべきだと語る。
 
 ウクライナ戦は、5月の国内直前合宿の前に行なわれる最後のテストマッチとなる。日本代表は、そして久保自身はワールドカップへ向けて明るい展望を開けるだろうか。
 
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