年俸は1年足らずで約16倍にアップ! ガットゥーゾ監督がミランと新たに3年契約へ

2018年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

2018年突入後のセリエAではいまだ無敗。

契約延長間近と伝えられるガットゥーゾ監督。現役時代と同様、ミランに黄金期を築けるか。(C)Getty Images

 ミランのマッシミリアーノ・ミラベッリSD(スポーツディレクター)は、以前からジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を高く評価し、来シーズンも続投させる考えを口にしてきた。具体的な契約延長の日は、すぐそこに迫っているようだ。

 現役時代にミランの黄金期形成に貢献したレジェンドでもあるガットゥーゾは、2017年5月26日にミランのプリマベーラの指揮官に就任。その後、ヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督が成績不振で解任されたのを受け、昨年11月27日からミランのトップチームを率いている。

 当初シーズン終了までの"橋渡し"と見られていたガットゥーゾ監督は、トップチームでの初陣で、それまで開幕から14連敗中だった最下位ベネベントに初勝点を献上し(スコアは2-2)、続くボローニャ戦で初勝利を挙げたものの、その後はベローナとアタランタに連敗。出だしは思うようにいかず、大いに苦しんだ。

 
 だが、昨年末のコッパ・イタリア準々決勝でインテルとのダービーマッチを延長戦の末に制すと、これを機にガットゥーゾ監督率いるミランは復活を遂げる。セリエAでは、2018年に入ってから8勝1分けといまだ無敗を貫いているのだ。

 ヨーロッパリーグこそラウンド・オブ16でアーセナルに屈したものの、コッパ・イタリアでは決勝に駒を進め、セリエAでも4位インテルに勝点5差と迫るなど、一時は絶望視されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の出場権獲得に希望をつないでいる。

 当然、ガットゥーゾ監督の評価はうなぎ上りで、選手たちも口々に指揮官を称賛。ミラベッリSDは続投を強調するようになった。現地時間3月26日のイタリア紙『Corriere dello Sport』によれば、ミランは28日から29日にかけて、ガットゥーゾ監督と新たに3年契約を結ぶ予定だという。

 プリマベーラの監督として年俸12万ユーロ(約1600万円)で契約していたガットゥーゾ監督だが、新契約では約200万ユーロ(約2億6000万円)になると言われており、さらにCL出場権獲得など成績に応じたボーナスがここに加わる。これが事実なら、わずか1年足らずで、実に16倍以上のサラリーアップだ。

 現役時代の闘志をチームに植えつけ、名門ミランでプレーする意味を選手たちに伝えたと言われるガットゥーゾ監督。クラブに財政を巡る不穏な報道が後を絶たない中、"闘犬"はふたたびミランを欧州のトップクラスに戻すことができるのだろうか。
 
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