圧巻バイシクル! 若きクリンスマンがバイエルン戦で炸裂させた一撃がリバイバル!

2018年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

美しきゴールハンターの真骨頂

30年の時を経て蘇った美しきバイシクル。生粋の点取り屋クリンスマンは、スタンドを熱狂のるつぼとする名人だった。(C)Getty Images

 数多の名ストライカーを輩出してきたサッカー大国・ドイツ。1980年代後半から90年代にかけて異彩を放ったユルゲン・クリンスマンもまた、レジェンドのひとりだろう。
 
 ブンデスリーガの公式ツイッターが恒例の「#Goalphabet」を更新した。アルファベット順に名手たちの名場面・名ゴールを紹介していくコーナーで、今回の「K」が「Klinsmann」というわけだ。そして登場したムービーは1987-88シーズンのブンデスリーガ、バイエルン・ミュンヘン対シュツットガルト戦。若きクリンスマンが伝説のゴラッソをマークする。
 
 シュツットガルトは左サイドからロングボールを逆サイドに送り、オーバーラップした右SBが中央へ折り返す。そこに待ち受けたのが23歳のエースだ。迷うことなく身体をねじり、右足で豪快なバイシクルシュートをねじ込む。ダイレクトシュートの名手として鳴らした点取り屋のまさに真骨頂と言えるシーンだ。同ツイッターは「こんなに綺麗なバイシクルはかつてない」と称えている。

 
 このシーズンにクリンスマンは19得点を挙げ、初めてブンデス得点王に輝いた。生まれ故郷のシュツットガルトを離れたのちは、インテル、トッテナム・ホットスパー、モナコ、バイエルンとさまざまな国のさまざまな強豪クラブでプレー。持ち前のアクロバチックなフィニッシュで観る者のハートを掴み続けたのだ。絶頂期は1990年のイタリア・ワールドカップ。前線の核としてチームアタックをリードし、母国に3度目の世界制覇をもたらした。
 
 引退後は指導者の道を歩み、ドイツ代表、バイエルン、アメリカ代表で辣腕を発揮。現在53歳。この1年半はフリーの身で、英気を養っている。

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