「俺たちには彼が必要だ」中国行きが噂されるイニエスタにカンプ・ノウで巻き起こった残留を求む声

2018年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ守護神もリーダーの必要性を説く。

精神的支柱としてバルセロナを牽引してきたイニエスタ。そんなチームリーダーの決断に注目が集まっている。 (C) Getty Images

 現地時間3月18日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第29節、アスレティック・ビルバオを本拠地カンプ・ノウに迎えたバルセロナは、2点をリードした64分にアンドレス・イニエスタをピッチに送り込んだ。
 
 スペイン紙『Marca』によると、ウスマンヌ・デンベレとの交代でピッチに立った瞬間に、スタンドからは「イニエスタ、イニエスタ」と大合唱が巻き起こり、さらにクレ(熱烈なバルサファンの愛称)たちは、「俺たちは残ってほしいんだ。イニエスタ、残ってくれ」と、今シーズン終了後の去就が注目されている絶対的な司令塔に残留を求めた。
 
 昨年10月にバルサと「生涯契約」を結んだイニエスタだが、以前から取り沙汰されている中国への移籍話は絶えない。当人も先日、選択肢が「バルサに残るか、中国に行くかのふたつ」と明かし、4月中に決断すると明かしたところだ。


 
 下部組織出身で、バルサの「顔」の一人であるイニエスタだけに、残留を願うのはサポーターだけではない。
 
 守護神のマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、「個人的な決断だ」とイニエスタの考えを尊重しつつ、「誰もが彼のバルサ残留を願っている。素晴らしい人だからね」と呼びかけた。
 
「最後まで僕らはチームとして続けなければいけないと分かっている。そして、今も、これからも、僕らには彼が必要だ。僕らは今のことを考えている。それから彼が決めるだろう。僕は彼が残ることを願っている」
 
 テア・シュテーゲンは、「(どうするかを)知っているのは彼だけだ」としつつ、自身とチームはイニエスタの残留を望んでいると繰り返した。
 
「僕らには素晴らしい人がいると知っている。そして彼は、自分がクラブにとって非常に重要だと知っている。僕らは彼を引き留めようとしなければいけない」
 
 カンプ・ノウの観客やテア・シュテーゲンの願いは、イニエスタの心に届くのか。自ら定めた期限までは、1か月とわずか――。天才の決断が待たれる。

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