サカティこと坂田大輔が現役引退… 福岡を退団後、移籍先を模索するも見つからず

2018年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッカー人として、サッカーに携わった仕事」に進むと明言。

引退を発表した坂田。横浜、アリス、FC東京、福岡の4つのクラブで活躍を見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表FWの坂田大輔が3月15日、現役を引退することを発表した。坂田の最後の所属先となったアピスパ福岡の公式サイトで発表されている。


 横浜フリューゲルス、横浜F・マリノスの下部組織で育まれた坂田は、2001年に横浜F・マリノスに入団し、プロへの第一歩を踏み出した。プロ3年目の03年に25試合・6得点と結果を残し、同年のワールドユースでは今野泰幸(G大阪)らとともに日本の8強入りに貢献。その後もサカティの愛称で親しまれるとともに、コンスタントな活躍で横浜の主軸のひとりとして成長していった。06年にはオシムジャパンで日本代表にも選出されている。

 11年にはギリシャリーグのアリスに所属し、6試合・0得点の成績で帰国。FC東京を経由し、12年には福岡に新天地を求め、以後6シーズンに渡り主力メンバーとして活躍してきた。

 今回の引退発表について、クラブは「坂田選手はアビスパ福岡在籍期間中に、J1・J2リーグ通算201試合に出場、30ゴールを挙げ、長年にわたり中心選手としてクラブの成長に力を尽くしてくれました。アビスパの歴史に名を刻む選手の一人であり、たくさんの勇気と感動を与えてくれました。また苦しいときも共に戦ってくれたことをクラブ一同、心から感謝しています」と声明を発表。クラブに対する坂田の功績を讃えた。

 また、坂田は福岡の公式サイトを通じて、「坂田大輔は2017シーズンを持ちまして現役を引退する事を決断しました。自分の進路をなかなか公表出来ず心配してくださっていた皆さんには申し訳ない気持ちで一杯です。アビスパ福岡を契約満了になり、その後も現役を続けたいとの思いでチームを探していましたが、自分にとっては想像以上に厳しい現実が待っていました」とコメントし、昨季終了後に福岡を退団した後も所属先を模索していたことを明かした。

 さらに続けて、「後悔がないと言えば嘘になりますが、17年間大きな怪我もなくプロの世界で戦えた自分を誇りに思いたいです。アビスパ福岡、横浜F・マリノス、FC東京、アリスFCで関わった全ての皆さん、本当にありがとうございました。言葉だけでは伝えきれません。ただただ感謝です。そして自分がプロサッカー選手になるまで育ててくれた、野庭キッカーズ、横浜フリューゲルスジュニアユース、横浜F・マリノスユースの指導者と仲間達の皆さんありがとうございました」と、関係者への感謝の言葉を述べた。

 引退後については、「サッカー選手としての人生は終わりますが、この決断がまた次の道へのスタートになります。サッカー人として、サッカーに携わった仕事を。これから一生懸命に頑張っていきます!」とし、サッカー関係の職業に就くことを明言している。

 また、クラブからは4月1日の7節・栃木戦(14時開始/レベスタ)の試合後に、引退セレモニーが行なわれることが発表されている。
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