「あるまじき愚かな行為」熟練MFが相手を踏みつけ一発退場! それでも10人のパリSGは…

2018年03月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

エムバペが3戦4発とラッシュの予感

結果的に両足で相手DFを踏みつけてしまったT・モッタ。言い訳無用の一発退場だ。(C)Getty Images

 現地時間3月14日に行なわれたリーグアン30節、パリ・サンジェルマンvsアンジェの一戦は、ホームチームの鮮やかな先制ゴールで幕を開けた。

 
 13分だ。パリSGはユリアン・ドラクスラーの50メートル近いロングスルーパスに抜け出したキリアン・エムバペが、冷静にGKの位置を見定めてゴールに流し込む。ネイマールを長期離脱で欠くも自慢のアタッカー陣は好調で、残留争いの渦中にあるアンジェにプレッシャーをかけた。

 
 事態が一変したのは16分。35歳のイタリア代表MFチアゴ・モッタがアンジェMFロマン・トマとの競り合いから、相手の腹部を踏みつけたのだ。故意だったかどうかは微妙なところだが、主審は迷わずレッドカードを提示。欧州スポーツ局の『EUROSPORTS』は「経験豊富な選手とは思えない、あるまじき愚かな行為。かんしゃくを起こして試合を壊しかけた」と断じている。
 
 ただ、「壊しかけた」が、実際は「壊れなかった」。パリSGは数的不利にありながらもボールポゼッションで上回り、なんとモッタの退場から10分後に、見事な連携からふたたびエムバペが追加点を奪うのだ。さすがに後半は押し込まれる場面が目立ち、75分に1点を返されたものの、以降は敵の攻撃をシャットアウト。難なく3ポイントを手に入れた。
 
 ネイマール離脱で輝きを増しているのがエムバペで、よりフィニッシュに関わる頻度が高まっており、ここ3戦で4発と元気だ。チャンピオンズ・リーグはレアル・マドリーの後塵を拝して敗退したが、国内タイトル3冠に向け、フランス代表FWがチームを力強く牽引している。

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