千両役者クリスチアーノ・ロナウドが、またひとつ記録を達成した。
 
　リーガ・エスパニョーラの前節、ホームのレアル・マドリーはヘタフェと対戦し、３－１の快勝を収めた。Ｃ・ロナウドは２ゴールを挙げ、２点目はニアサイドで豪快に合わせたストロングヘッダー。これが自身、リーガにおける通算50点目のヘディングゴールとなったのだ。
 
　３月９日にリーガ公式ツイッターが投稿したのは、この記録を称えたスペシャルムービー。「クリスチアーノがリーガでの頭による50点目を決めた。いくつかのベストショットを紹介しよう。お気に入りはどれかな？」と記し、８つのグレイトヘッダーを紹介した。いずれ劣らぬゴラッソで、強靭なバネと背筋、太い首、図抜けた跳躍力、そして精度の高さを惜しげもなく披露している。後ろに戻りながらジャンプしても、豪快にインパクトできるのだから驚異的だ。ドンピシャのタイミングで射止めたＣ・ロナウドを阻止できるマーカーは、猛者揃いのリーガでもなかなか見当たらない。

　マドリーの英雄に関してはＦＫやドリブルからのショットなどをまとめたゴール集がもっぱらで、ヘディング弾だけを集めたものは稀だ。ツイッターの投稿欄では賛辞するファンの声が後を絶たず、「もはや超人の域。ヘディングも名手であることを再確認した」「阻止不可能なショットばかり」「シュートの達人」「観ていてスカッとした」といった調子である。
 
　さて、日本のサッカーファンにとって、見逃せないゲームがキックオフ目前だ。現地時間３月10日、日本代表MF乾貴士を擁するエイバルが、本拠地イプルーアで"白い巨人"を迎え撃つ。直近の公式戦５試合で８ゴールと絶好調のＣ・ロナウドをエイバル守備網は封じられるのか。そして乾は２戦連続弾を挙げて、チームを勝利に導けるのか。見所満載の90分間となりそうだ。