【EL】ドルトムント、ミランがホームで敗北…マルセイユは快勝! 他はほぼ順当な結果に

2018年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア勢、ロシア勢はいずれも白星なし

出場時間は短かった南野だが、ピッチ中を走り回って精力的に守備を行なう一方で、カウンターでは上手くボールを引き出し、鋭い反転からの抜け出しで惜しいシュートを放ったりもした。勝負の第2レグでは、より長い出場機会を得られるか!? (C) Getty Images

 3月8日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦の第1レグが行なわれ、欧州各地で8つの激闘が繰り広げられた。
 
 このラウンドでは、香川真司(ドルトムント)と南野拓実(レッドブル・ザルツブルク)の日本人対決が注目点のひとつとなっていたが、ドルトムントでの第1レグは香川が今回もメンバーから外れ、南野は後半途中(73分)から交代出場を果たした。
 
 風雨のなかでの一戦は両者スコアレスで迎えた後半、開始から4分でファン・ヒチャンがトプラクに倒されて得たPKをV・ベリシャが決めてアウェーのザルツブルクが先制。さらにその7分後には、敵陣でシュメルツァーからボールを奪って右サイドを攻略し、最後は再びV・ベリシャがフリーで叩き込んだ。
 
 ドルトムントは62分に交代出場したばかりのプリシッチが右サイドを抜け出して入れたクロスをシュールレが強引に押し込んで1点を返したが、以降は幾度かチャンスを作るも決定力を欠き、逆にカウンターから再三危ない場面を迎えながら、黒星で第1戦を終えた。
 
 敵地でのリターンマッチ(15日)では最低でも2ゴールを挙げなければならないドルトムントだが、直近の公式戦5試合ではいずれも1ゴール止まり。次戦では復帰が予想される香川が、出場機会を得て攻撃を活性化させられるか。
 
 一方、初めてドイツで勝利を挙げるとともに、ドルトムントに勝った初めてのオーストリア勢となったザルツブルク。有利な状況でホームに戻ることになったものの、相手のポテンシャルを考えれば安心はできない。そんな決着戦で、南野が決定的な仕事を果たせるかも楽しみだ。
 
 最も豪華なカードとして注目されたミラン-アーセナルの一戦は、アウェーチームが前半で2点を奪い、こちらも大きなアドバンテージを得てホームでの第2レグを迎えることとなった。ミランは7試合ぶりの失点で14試合ぶりの敗北。好機はあったものの、ミスなどでこれを活かせないのは痛恨だった。
 
 優勝候補の一角であるアトレティコ・マドリーは、ロコモティフ・モスクワ相手にホームで優勢を維持。22分にサウールのゴールでリードを奪うと、後半開始間もなくにD・コスタが追加点を奪い、余裕を持って試合を進め、終了間際にもコケが加点して先勝を飾った。
 
 昨シーズンはELで4強入りを果たしたリヨンはCSKAモスクワと対峙し、敵地モスクワでの一戦をマルセロのヘディングシュート一発で制している。
 
 マルセイユはアスレティック・ビルバオを迎え撃ち、序盤でオカンポス、パイエがゴールを奪って試合を優勢に進めて3-1で先勝。酒井は右SBとして存在感を示しながらフル出場を果たしている。
 
 その他のカードでは、スポルティング、RBライプツィヒがホームで順当な勝利。同じくホームチームのラツィオはディナモ・キエフに先制を許して逆転するも、終盤に追い付かれた。イタリア勢とロシア勢はいずれも、白星を上げることができなかった。
 
 全試合の結果は以下の通り。運命の第2レグはいずれも、3月15日に行なわれる。
 
ミラン 0-2 アーセナル
得点:ムヒタリアン(15分)、ラムジー(45+4分)
 
ドルトムント 1-2 レッドブル・ザルツブルク
得点:ド=シュールレ(62分) レ=V・ベリシャ(49・56分)
 
CSKAモスクワ 0-1 リヨン
得点:マルセロ(68分)
 
アトレティコ・マドリー 3-0 ロコモティフ・モスクワ
得点:サウール(22分)、D・コスタ(47分)、コケ(90分)
 
スポルティング 2-0 プルゼニ
得点:モンテーロ(45+1・49分)
 
マルセイユ 3-1 アスレティック・ビルバオ
得点:マ=オカンポス(1・58分)、パイエ(14分) ア=アドゥリス(45+3分)
 
RBライプツィヒ 2-1 ゼニト・サンクトペテルブルク
得点:ブルーマ(56分)、ヴェルナー(77分)
 
ラツィオ 2-2 ディナモ・キエフ
得点:ラ=インモービレ(54分)、F・アンデルソン(62分) デ=ツィガンコフ(52分)、J・モラエス(79分)
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