【EL】崖っぷちアーセナルが敵地でミラン撃破! アウェーゴール2つを奪ってベスト8に前進

2018年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

精彩を欠いたミランは公式戦連勝ストップ。

ムヒタリアンの値千金弾に沸くアーセナルの面々。後半はペースを落としたが公式戦では5試合ぶりの勝利を掴んだ。 (C) Getty Images

 3月8日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦の第1レグが行なわれ、ミラン(イタリア)が本拠地サン・シーロでアーセナル(イングランド)と対戦した。
 
 公式戦13試合負けなしのミランと2002年10月以来の公式戦4連敗中と泥沼に浸かっているアーセナル、という好対照なチーム状況のなかでの同ラウンド屈指の対戦は、序盤から互いに好機を得る。
 
 まず、開始早々の2分にミランがCKの流れからジャコモ・ボナベントゥーラがゴールに迫れば、7分にはアーセナルがショートカウンターからヘンリク・ムヒタリアンがサイドネットに当たる惜しいシュートを見舞った。
 
 互いにチャンスを創出するなかで先手を取ったのはアーセナルだった。15分に持ち味の細かいパスワークからミラン守備陣を打ち崩す。メスト・エジルの絶妙なロブパスをペナルティーエリア内左で受けたムヒタリアンがキックフェイントで、相手DFダビデ・カラブリアをかわし、強烈な右足のシュートをゴールへと突き刺したのだ。
 
 均衡が破れてからも試合はトーンダウンすることなく進む。互いに自陣に引くことなく、ミランは素早くゴールを目指し、アーセナルはパスを繋いで相手の守備ブロックを崩しにかかった。
 
 両チームの特色がハッキリと表れたなかで、主導権を握ったのはアーセナルだ。アディショナルタイム2分にムヒタリアンがクロスバー直撃のシュートを見舞うなど、ミランよりも多くのチャンスを創出したアウェーチームは、その勢いそのままに前半ラストプレーに貴重な追加点を奪う。
 
 アディショナルタイム4分、バイタルエリアでボールを持ったエジルがゴール前にスルーパスを供給。これを受けたアーロン・ラムジーが相手守護神ジャンルイジ・ドンナルンマをかわして無人のゴールに流し込んだ。
 
 アーセナルが2点のリードを奪ったところで前半は終了。迎えた後半はミランが前掛かりになる中で始まった。

 7試合ぶりに失点を喫したミランは、2点のリード奪ったことでややペースダウンしたアーセナルを攻め落とそうとするも、前半には見られなかったビルドアップでのミスが悪目立ちしてリズムを掴めない。さらに敵ゴール前でのチャンスもシュートが枠に飛ばすにフイにした。
 
 後半に入ってから守勢に回ったアーセナルを尻目にミランは、62分に二コラ・カリニッチ、69分にアンドレ・シウバと矢継ぎ早にFWを投入して攻勢は貫いた。しかし、幾度もゴール前に迫りながら、この日はシュートがことごとく枠に飛ばず……。精彩を欠き続けた。
 
 第2レグに向けて爪痕を残したいミランは、82分にゴール前に抜け出したカリニッチが決定機を迎えたが、ここも果敢に飛び出した相手GKダビド・オスピナの好守に阻まれて万事休す。最後までネットを揺らすことができなかった。
 
 試合は2-0でタイムアップ。公式戦の連敗をストップしたアーセナルは、ミランから2つのアウェーゴールを奪ってベスト8進出へ前進した。
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