【2014 J1】週刊サッカーダイジェスト担当記者が展望 仙台編

2014年02月23日 週刊サッカーダイジェスト編集部

オフの採点は60点

冷静な仕事人、梁勇基(リャン・ヨンギ)がアーノルド新体制でもキーマンだ。(C) SOCCER DIGEST

 日本で唯一の週刊サッカー専門誌、『週刊サッカーダイジェスト』の編集部が、2014シーズンのJ1を見通す。

 ワールドカップイヤーの2014年は、はたしてどんなシーズンになるのか――。

 週刊サッカーダイジェストの記者に聞いたのは、各担当クラブの展望。ベガルタ仙台を占うのは、広島由寛記者だ。

Q1
オフの採点。補強を含めた開幕までの準備は、100点満点で何点?
A1
60点。

層の薄いポジションにピンポイントで即戦力を補強した点は評価できるが、昨季までの絶対的な守護神・林の退団の穴を埋める人材を獲得できなかったのは、大きな不安要素だ。

Q2
昨シーズンからの最も大きな変化は?
A2
今季から指揮を執るアーノルド新監督は、チームの代名詞である「堅守」の継承&発展から着手し、丁寧なビルドアップなどポゼッションを高めることも重視。方向性としては、昨季の取り組みと変わりはなく、前政権が成し得なかった「堅い守備をベースに、より攻撃力を高める」作業になるだろう。

Q3
今シーズンのチームの最大の売り(強み)は?
A3
まだ不透明な部分はあるが、昨季と比べて各ポジションでのレギュラー争いが激しくなったことで、個々のさらなる成長が見込まれ、細かい部分での質の向上が期待できる点か。

Q4
今シーズンのチームで最も懸念される弱みは?
A4
GK。守備組織が整っても、最後の砦が〝アキレス腱″になるようだと厳しい。

Q5
戦術上のキーマンは?
A5
梁勇基|MF
新戦力のアタッカー、マグリンチィも面白いが、今季から新たに4-2-3-1のトップ下を任された梁勇基(リャン・ヨンギ)に期待したい。派手さはないが、どんな状況でも、当たり前のことをミスなく遂行できる冷静さと技術の高さで、チームメイトの良さを引き出しながら、自らもゴールに近いポジションを取って得点源となれば、懸案の得点力も改善されるはずだ。
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