ゴール裏には「出ていけ!」のバナーが
ブライトンに敗れて公式戦4連敗。16年ぶりの不名誉な記録に、名将ヴェンゲルはなにを想うのか。(C)Getty Images
完全に負のスパイラルにはまってしまったか。名門アーセナルの不振が止まらない。
3月4日のプレミアリーグ29節、ブライトン戦を1-2で落とし、これで公式戦4連敗。なんと16年ぶりの失態で、2018年になってからすでに8つの黒星を喫している。プレミアでのポジションは6位となんとか上位に踏みとどまっているが、チャンピンズ・リーグの出場権が得られる4位トッテナム・ホットスパーには13ポイントの大差を付けられており、欧州最高峰の舞台への2年ぶりの帰還はもはや現実的ではない。
求心力の低下が叫ばれ、いよいよ後がなくなったアーセン・ヴェンゲル監督。1996年秋の就任から22年目のシーズンを戦うフランス人に対して、国内外のメディア、そしてサポーターが痛烈批判を浴びせている。ブライトンとのアウェーマッチに駆け付けたサポーターグループはバナーを掲げ、「ヴェンゲル出ていけ!」「2019年じゃない、いまだ!」と手厳しいメッセージを送った。
3月4日のプレミアリーグ29節、ブライトン戦を1-2で落とし、これで公式戦4連敗。なんと16年ぶりの失態で、2018年になってからすでに8つの黒星を喫している。プレミアでのポジションは6位となんとか上位に踏みとどまっているが、チャンピンズ・リーグの出場権が得られる4位トッテナム・ホットスパーには13ポイントの大差を付けられており、欧州最高峰の舞台への2年ぶりの帰還はもはや現実的ではない。
求心力の低下が叫ばれ、いよいよ後がなくなったアーセン・ヴェンゲル監督。1996年秋の就任から22年目のシーズンを戦うフランス人に対して、国内外のメディア、そしてサポーターが痛烈批判を浴びせている。ブライトンとのアウェーマッチに駆け付けたサポーターグループはバナーを掲げ、「ヴェンゲル出ていけ!」「2019年じゃない、いまだ!」と手厳しいメッセージを送った。
そんななか、英国営放送『BBC』の老舗番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」に出演した元イングランド代表FW、アラン・シアラーもまた、アーセナルに辛辣な見解を示した。もはやチームは危機的な状況で、指揮官にそれを改善する力はないと断じたのだ。
「ベンチで座っているヴェンゲルは、まさに悩める男のそれだ。仕方ない。改善する術がないのだから。スパーズ(トッテナムの愛称)やエステルスンズ(ヨーロッパリーグで対戦したスイスのクラブ)、マン・シティといったチームに敗れた指揮官なら、選手たちにこう発破をかけるものじゃないのか。『行くぞ、前を向こうみんな! この数週間、私は批判に晒されている。さあ、私を救い出してくれ!』とね。でも、ブライトン戦を見るかぎり、アーセナルの選手たちのリアクションはお粗末だった。もはや彼らはヴェンゲルの言葉に耳を傾けないどころか、練習でその声を聞くこと自体にウンザリしているんだと思う。ひとつのフットボールクラブとして、きわめて危機的な状況と言わざるを得ない」
「ベンチで座っているヴェンゲルは、まさに悩める男のそれだ。仕方ない。改善する術がないのだから。スパーズ(トッテナムの愛称)やエステルスンズ(ヨーロッパリーグで対戦したスイスのクラブ)、マン・シティといったチームに敗れた指揮官なら、選手たちにこう発破をかけるものじゃないのか。『行くぞ、前を向こうみんな! この数週間、私は批判に晒されている。さあ、私を救い出してくれ!』とね。でも、ブライトン戦を見るかぎり、アーセナルの選手たちのリアクションはお粗末だった。もはや彼らはヴェンゲルの言葉に耳を傾けないどころか、練習でその声を聞くこと自体にウンザリしているんだと思う。ひとつのフットボールクラブとして、きわめて危機的な状況と言わざるを得ない」