「史上最高峰の一撃だ!」神業タッチから決めた伝説のベルカンプ弾にあらためて脚光!

2018年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

現体制に対する積もりに積もった不満が…

ベルカンプ(手前)が32歳で決めた、生涯最高のスーパーゴール。もはや芸術の域だ。(C)Getty Images

 3月2日はなんの日か? アーセナルのサポーターであれば、ピンと来る方も多いのではないだろうか。クラブの公式ツイッターが伝説の動画をアップロードした。
 
 時は2002年3月2日、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド対アーセナル戦。敵地セント・ジェームズ・パークの観衆をも感嘆させるスーパーゴールが生まれた。


 0-0で迎えた11分だ。左サイドからフランス代表MFロベール・ピレスが中央にグラウンダーのパスを送る。相手DFを背負って待ち受けるのは、オランダ代表FWデニス・ベルカンプ。刹那、左足アウトサイドでボールをちょこんと右側に浮かせて背後に出すと、それとは逆の方向に鋭く反転して身体を入れ替え、マーカーを振り切った足下にはマジックのようにボールがふたたび──。難なく右足のシュートでGKを制し、あまりにも有名なゴラッソが完成した。

 
 昨年8月、プレミアリーグ25周年を記念して『BBC』が企画した「ファンが選ぶ歴代ベストゴール」では、31%の最多得票を獲得した。もちろんいまだアーセナル・ファンの間では語り草で、今回の投稿に対するコメント欄でも賛美するメッセージが殺到。「ガナーズ(アーセナルの愛称)史上だけでなくフットボール史上最高峰の一撃だ」と言えば、「一日中観ていても飽きないゴール」「あの素晴らしき時代に戻りたい」などなど、ノスタルジーにかられるファンも。
 
 DB10ことベルカンプのほか、ピレス、パトリック・ヴィエラ、ティエリ・アンリ、ソル・キャンベル、フレデリク・リュングベリなど錚々たる黄金メンバーが揃っていた時代だ。最強チームを懐かしむ声が多く届けられる一方で、「もはや(アーセン・)ヴェンゲルは害でしかない!」「いったいいつからこんなに惨めなチームに成り下がったのか」「DB10よ、監督として戻ってきてくれ!」といった具合に、現体制への不満も数え切れないくらい書き込まれている。
 
 16回目の誕生日を迎えたレジェンド・ゴール。いまだその輝きは色褪せず、アーセナル・ファンのハートを掴んで離さない。

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