ジダン監督は信頼強調も…R・マドリーにはベイルを売却すべき理由が5つある?

2018年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまならまだ良い値段で売却できる。

今シーズン終了後に移籍か。ベイルの去就が注目されている。(C)Getty Images

"白い巨人"でのラストシーズンとなってしまうのだろうか。

 レアル・マドリーのガレス・ベイルは、今シーズン終了後の去就が取りざたされている。

 ベイルは、2月14日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)の大一番、パリ・サンジェルマンとの決勝トーナメント1回戦第1レグでスタメンから外れた。リーガ・エスパニョーラでも25節のアラベス戦にはフル出場を果たしたが、その3日前のレガネス戦は76分からの出場だった。

 スペイン・メディアは、ベイルの退団について報じている。『Marca』紙は23日、R・マドリーがベイル売却を決断したと報道。その理由が5つあると分析した。
 まずは、サイクルの終焉だ。同紙はベイルとカリム・ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドの「BBC」がもはや絶対の存在ではなくなったと指摘。クラブはマルコ・アセンシオの成長や、活力をもたらす新戦力の獲得を考えており、「BBC」で最初の"犠牲者"となるのがベイルだとしている。

 ふたつ目には、最近の試合でベイルにやる気が感じられないことを挙げ、3つ目の理由として、加入してから計25回と負傷が多いことを伝えた。さらに、C・ロナウドを超え、バロンドールを受賞するという野望の実現からはほど遠いことを、4つ目の理由としている。

 加えて同紙は、R・マドリーがトッテナムに支払った約1億ユーロ(約130億円)という巨額の移籍金を少しでも回収するには、このタイミングで売却するしかないとも報道。これが5つ目の理由で、7月に29歳になるベイルは、いまならまだプレミアリーグのクラブに良い値段で売ることができると主張した。

 だが、R・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は同日の会見で、「ベイルはつねにこのチームで重要な存在だ」と、選手への信頼は変わらず、起用についてはコンディションを考えてのことと強調した。

「私は彼に100%の状態でいてほしい。また(負傷で)失いたくない。チームの中で彼が重要な役割を担っているのは確かだ。すべての試合に出るには、状態が良くなければいけない」

 パリSGとの第1レグでは逆転勝利を収めたものの、リーガで宿敵バルセロナに大差をつけられ、コパ・デル・レイからはすでに敗退しているR・マドリーは、シーズン後の大改革も噂されている。ベイルはジダン監督が言うように、引き続きチーム内で「重要な役割」を担えるのか。今後の進展が注目される。
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