恐るべき洞察力でPK阻止! 鹿島守護神のクォン・スンテが明かした読みは?

2018年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「開幕戦は負荷のかかる試合。いつも通り蹴るのだろうと」

チームの大ピンチをビッグセーブで救ったクォン・スンテ。連戦から動きの鈍いチームを盛り立てた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ1節]清水 0-0 鹿島/2月25日/アイスタ

 王座奪還を狙う鹿島は、敵地でドロー発進となった。

 4日前にACLグループステージの水原三星戦を戦ったばかりの鹿島は、立ち上がりから動きが重い。11分にクリスランにポスト直撃のシュートを撃ち込まれるなど再三ピンチの場面が訪れた。

 そして40分にはペナルティエリア内でレオ・シルバが石毛秀樹を倒してPKを献上。失点覚悟のピンチを迎えてしまうが、ここでチームを救ったのが守護神のクォン・スンテだった。キッカーのクリスランと対峙した背番号1は、迷わずゴール左へダイブ。クリスランのシュートを見事な読みとセービング技術でキャッチしてみせた。

 このビッグセーブに関して、クォン・スンテは試合後のフラッシュインタビューで次のように真相を述べている。
「試合前に映像で(クリスランのキックを)確認したのが参考になった。開幕戦だし、負荷のかかる試合なので、いつも通り蹴るんだろうなと思って飛んだ」

 キッカーの映像を頭に入れたうえで、その心理まで読み切ってPKに臨んでいたクォン・スンテ。14~16年の3年連続Kリーグベストイレブンの肩書に違わぬ洞察力というほかない。昨年はシーズン途中に左母指MP関節脱臼の怪我でレギュラーの座を失っていただけに、今季に懸ける決意の強さも窺わせる。

 さらにスコアレスドローに終わった清水戦について、守護神は「ACLの夜の試合の後、この時間帯の試合(13時キックオフ)が疲れるのは分かっている。開幕戦なので勝ちたかったが、まずは勝点1を拾えたのを嬉しく思う」と語り、勝点3には届かなかったものの、連戦の中での結果に一定の満足も示した。

【清水0-0鹿島 PHOTO】清水が決定機を決めきれずスコアレスドロー。内田篤人はスタメン出場!
 

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