マンCと激突する英3部クラブが仰天措置をお願い!? 「私たちは14人いないと勝てない…」

2018年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

番狂わせを起こせる可能性は「少しだけ…」。

グアルディオラ(左)が指揮するマンCとの一戦を迎えるウィガンの面々(右)。その実力差は明白だが、諦めることだけはないようだ。 (C) Getty Images

 下部リーグのクラブも参戦するカップ戦において、"ジャイアントキリング"は大きな魅力の一つだ。2部リーグ以下のクラブが1部のチームを倒せば、それだけで大会は活況を呈する。
 
 そんな下剋上を今シーズンのイングランド・FAカップで2度もやってのけているのが、同国3部に籍を置くウィガンだ。1回戦から登場した彼らは、3回戦でボーンマス、4回戦でウェストハムと、プレミアリーグのクラブを立て続けに下して勝ち上がってきた。
 
 しかしながら、現地2月19日に行なわれる5回戦の相手は、名将ジョゼップ・グアルディオラの下、プレミアリーグのトップを独走するマンチェスター・シティというだけあって、さすがに分が悪く、ウィガンの指揮官ポール・クックは試合に先だった会見で冗談交じりにコメントを残している。
 
「我々はね、FA(イングランド・サッカー協会)に14人で試合をやらせてもらえるよう特別措置をしてもらえないか聞いているところだよ(笑)」
 
 代表クラスのタレントを多く揃えるマンチェスター・Cと2部昇格を目指しているクラブの実力差は歴然だ。しかし、2013年に決勝でマンチェスター・Cを粉砕し、この大会を制した経験もあるウィガンだけに、可能性は無きにしも非ずだ。
 
 イングランド人指揮官のクックは「チャンスはある」と、今度は真面目に語っている。
 
「我々が彼らを苛立たせられるかって? 可能性はとても小さいが、ゼロじゃない。マンチェスター・Cがどんなチームなのかは、誰もが知っている。常にオイルが満タンのマシンだ。彼らは相手に合わせて、自分たちがどう戦うべきかを変えられる。
 
 我々が彼らを攻略するのには時間がかかるだろう。それに数少ないチャンスをモノにできるかも、大きな課題になるはずだ。ただ、思い描いた通りにやれれば、素晴らしい夜にできる。そう信じている」
 
 あまりに強大な相手に匙を投げたように思わせて、しっかりと番狂わせを起こすためのプランを練っていることを窺わせたイングランド人指揮官の下、ウィガンはマンチェスター・Cに屈辱を味わわせ、3度目の"ジャイアントキリング"を起こせるだろうか? その結果に刮目したい。
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