「大聖堂の街が揺れた!」ケルン大迫勇也、16試合ぶりの豪快弾を独メディアが褒め称える

2018年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

足踏み状態のケルンには辛口批評「攻撃に限界がある…」

久々にゴールネットを揺らした大迫。だが、崖っぷちのケルンを勝利には導けなかった。(C) Getty Images

 2月17日(現地時間)に行なわれたブンデスリーガ23節で、ケルンはハノーファーと1-1のドローゲームを演じた。
 
 風邪によるコンディション不良で21節から欠場が続いていたケルンの大迫勇也は、3試合ぶりにスタメンに復帰。2トップの一角に入ると、縦横無尽に広範囲を動き回り、機を見てはドリブルで果敢に仕掛けるなど、調子の良さを窺わせた。
 
 そんな大迫に最大の見せ場が訪れたのは、30分だった。右サイドからのFKでゴール前に入ったボールを相手DFがクリア。これに素早く反応して拾うと、エリア左から左足を降り抜き、ゴールのニア上を打ち破ったのだ。
 
 大迫にとっては今シーズン2点目、ブンデスリーガでは実に16試合ぶりゴールとあって、現地メディアも大きく取り上げている。
 
 ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は、「オオサコの気持ちのこもった左足」と銘打ち、「ユウヤ・オオサコはマッチアップした相手DFが足を滑らせる幸運に恵まれたとはいえ、クロスバー下のわずかなコースを見事に通して見せた」と、得点シーンをレポートしている。また、ドイツ紙『Bild』は、速報的に伝えたマッチレポートのなかで、「ユウヤ・オオサコのゴールに大聖堂の街が揺れた! 彼は誰よりも早くルーズボールを奪い、絶妙な力加減のショットを突き刺したのだ」と、褒め称えた。
 
 しかしながら、ケルンは37分に同点にされてしまう。さらに試合終了間際には劇的な勝ち越しゴールかと思われたが、VAR判定によってオフサイドと判定され帳消しに。本拠地で勝点1を積み上げるにとどまった。

 ここ4戦が2分け2敗と完全に足踏み状態で、相変わらずリーグ最下位から抜け出せないでいる名門を、『Kicker』はこう論じている。
 
「ハノーファーとの引き分けは残留争いをするケルンにとって不十分だろう。前半は力強かったが、ハーフタイム明けにはそれが半減。最後までベストは尽くしていたものの、その攻撃には限界が見られ、最後の渾身の一撃は不運に見舞われた」
 
 降格安全圏である15位ブレーメンとの勝点差が「10」にまで開いたケルン。はたして、ここから奇跡を起こせるのか。次節(25日)のライプツィヒ戦で反攻の狼煙を上げたいところだが……。
 

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