【ELまとめ】結果を残した南野と酒井! 強豪は順当勝利もイタリア勢は3チームが敗戦…etc.

2018年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミラン、アーセナル、A・マドリーは大勝

空席の目立つスタジアムのなかで、今シーズン、欧州カップ戦初挑戦のライプツィヒは多くのシュートを放ち、会心の勝利を飾った。ナポリは国内での強さ、その攻撃サッカーへの高い評価とは対照的に、欧州の舞台では苦しんでいる。 (C) Getty Images

 2月15日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦の第1レグが行なわれ、レッドスター対CSKAモスクワ戦(13日に開催されスコアレスドロー)以外の15の激闘が欧州各地で繰り広げられた。

 まず日本人選手では、ドルトムントの香川真司はブンデスリーガ第22節のハンブルク戦で足首を痛め、また風邪気味でもあることから、アタランタ戦はメンバーからも外れた。チームは苦しみながらも後半アディショナルタイムに逆転に成功して、先勝を飾っている。
 
 劇的といえば、アウェーで難敵レアル・ソシエダと対戦したレッドブル・ザルツブルクの南野拓実。76分からピッチに立った彼は1-2で迎えたアディショナルタイム4分、右からのクロスを受けてゴールネットを揺らし、チームを敗戦から救うとともに、ホームでの第2レグに向けて大きなアドバンテージをもたらした。
 
 マルセイユの酒井宏樹も、ブラガ戦ではベンチスタート。1点リードの59分に登場すると、その10分後に左サイドを突破してからのクロスでジェルマンのゴールをアシストし、守備でも安定したプレーを披露して3-0の先勝に貢献を果たしている。
 
 今ラウンド、ドルトムント対アタランタと並んで強豪対決として注目されたのが、ナポリ対RBライプツィヒの一戦。試合は互いに攻め合いながら、52分にナポリがウナスのポストを叩いてのゴールで先制するが、ライプツィヒは61分にヴェルナーのストライカーらしい素早い一撃によって同点とする。
 
 さらにライプツィヒは74分に縦パスで抜け出したポウルセンのラストパスを受けたブルーマが難なく押し込んで逆転。そして終了間際にはカウンターからヴェルナーが2点目を挙げてダメを押した。ライプツィヒにとっては会心の勝利。対して、ナポリはアウェーゴール3点を与えての敗北……勝ち上がりは難しくなった。
 
 イタリア勢はアタランタ、ナポリに加えて、ラツィオもステアウア・ブカレストとのアウェーマッチを0-1で落とした。唯一、ミランはルドゴレツを敵地で3-0の大差で下し、次ラウンド進出へ大きく前進している。
 
 他の強豪クラブでは、アーセナルはエステルスンズに3-0、アトレティコ・マドリーはコペンハーゲンに4-1と、それぞれアウェーで先勝。チャンピオンズ・リーグからの転入組(グループステージ3位)で敗れたのはスパルタク・モスクワ(アスレティック・ビルバオに1-3)だけだった。
 
 ニースはホームでロコモティフ・モスクワに2-3で痛い敗戦を喫したが、2点はいずれもマリオ・バロテッリによるもので、昨シーズンに続いて好調を維持している彼にとって欧州の舞台でのゴールは、イタリア代表復帰をアピールする上でも重要なものとなるだろう。
 
 次ラウンド進出の16チームを決する運命の第2レグは、2月22日に大半の試合が行なわれるが、CSKAモスクワ対レッドスター戦だけはその前日に開催される予定だ。

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