イカルディとインテルが契約延長交渉開始も、マンUと名物代理人が“強奪”のため結託!?

2018年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

現時点で両者の希望条件には大きな開き

果たしてこの夫妻はどのような未来図を描いているのか。そしてライオラ代理人は、このふたりに割って入ることができるか? (C) Getty Images

 インテルのマウロ・イカルディは、常にその去就が騒がれている。レアル・マドリー移籍の噂は絶えない。だからこそ、インテルはこのキャプテンとの契約延長を目指している。

 イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は現地時間2月13日、インテルとイカルディが契約延長交渉を開始したと報じた。ただ、まだ初期段階ということで、選手側の要求とクラブの提示条件には開きがあるようだ。
 
 現在のイカルディの契約には、7月前半の15日間に有効な1億1000万ユーロ(約143億円)の契約解除金が設定されている。巨額だが、市場価格が高騰している昨今だけに、決して非現実的な数字ではない。
 
 そのため、インテルはこの条項の撤廃を求めているという。一方で、年俸は470万ユーロ(約6億1000万円)から650万ユーロ(約8億5000万円)まで大幅にアップする用意があるとのこと。さらに、高額のボーナスも用意しているようだ。
 
 だが、妻でもある代理人のワンダ・ナラは、ボーナス額こそクラブ提示額より抑えつつも、それ以外ではインテルに厳しい条件を突き付けている。
 
 まず、金額を1億5000万ユーロ(約195億円)から2億ユーロ(約260億円)まで上げたうえで、契約解除金の存続を要求。さらに、年俸は700万ユーロ(約9億1000万円)を求め、もし契約解除金を撤廃する場合は800万ユーロ(約10億4000万円)を要求するという。
 
 両者は16日にも再び交渉に臨むと見られ、進展が注目される。
 
 だが、ここで契約延長が実現したとしても、イカルディが来シーズンもインテルに残るとは限らない。マドリーをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマンといったメガクラブは、絶えずイカルディに注目しているからだ。
 
 コッリエレ・デッロ・スポルト紙によると、特にマンチェスター・Uは、強力な武器を手にしたかもしれない。あの名物代理人、ミーノ・ライオラが、イカルディに仲介を申し出たというのである。
 
 ライオラの狙いは、イカルディのマネジメントの権利だ。コッリエレ・デッロ・スポルト紙は「イカルディが提案を断り、ワンダを引き続き代理人にする考え」としつつも、「扉を閉ざしてはいない」と伝えている。
 
 いずれにしても、契約延長交渉の行方と夏の去就について騒がれることは間違いない。今シーズンのセリエAでチーム総得点(40)の半数を記録するなど、インテルに欠かせない存在のイカルディだが、2018-19シーズンもネラッズーロ(青と黒)のユニホームを纏うのだろうか。
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