【CL】イグアインが痛恨のPK失敗…ユーベが2点差を守り切れずにホームで手痛いドロー

2018年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドッピエッタを決めたイグアインがまさかのPK失敗。

思い切ってど真ん中に蹴り込んだショットはクロスバーを直撃…。イグアインのまさかのPK失敗が最後まで尾を引いてしまった。 (C) Getty Images

 2月13日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)はラウンド・オブ16第1レグが行なわれ、ユベントスとトッテナムがトリノのアリアンツ・スタジアムで対戦した。
 
 3日前にアーセナルとのノースロンドン・ダービーを制し、勢いに乗って敵地に乗り込むトッテナムは、前線にハリー・ケイン、クリスティアン・エリクセン、デレ・アリが顔を揃え、ほぼベストな陣容で強敵との一戦に臨んだ。
 
 そんな難敵を迎え撃つユーベは、ハムストリングの故障によりパウロ・ディバラが欠場。しかし、それ以外にはゴンサロ・イグアインやジョルジョ・キエッリーニなど盤石の顔ぶれとなった。
 
 UEFA主催試合では初対戦となる両者のマッチアップは、開始早々の2分に均衡が破れる。
 
 相手ゴール前のFKでミラレム・ピャニッチが相手の意表を突いてゴール前にロブパスを送り込むと、ペナルティーエリア内でフリーとなっていたイグアインが背後からのボールをダイレクトボレーで叩き込んでネットを揺らした。
 
 幸先よく先手を取ったユーベはさらに攻勢を強めると、9分にフェデリコ・ベルナルデスキがベン・デイビスにボックス内で倒されてPKを奪取。これをイグアインが冷静に沈めて追加点を決めた。
 
 出鼻を完全に挫かれたトッテナムは、その後、ボールこそ保持したものの、相手守護神のジャンルイジ・ブッフォンを中心としたユーベの守備網を破れずにいた。しかし、我慢強く攻め続けると頼みのエースが堅牢をこじ開ける。
 
 35分、デレ・アリのスルーパスに抜け出したケインがブッフォンをかわして無人のゴールへ冷静に流し込んだのだ。
 
 トッテナムが貴重なアウェーゴールを奪った試合は、前半終了間際の45分に対戦結果をも左右するシーンが生まれる。
 
 単独突破で敵陣を切り裂いたドウグラス・コスタがセルジュ・オーリエに倒されて2度目のPKをゲットするも、ここでイグアインがクロスバーに直撃する痛恨のミスショット。ユーベは試合を決定付けるチャンスを逸したのだ。
 
 結局、2-1で折り返した後半も試合を掌握したのは老獪なユーベだった。ボールポゼッションこそ相手に譲ったものの、速攻からチャンスを創出する。56分にはカウンターからユーベのベルナルデスキがカットインから相手ゴールを脅かし、直後57分にはCKからマリオ・マンジュキッチが惜しいヘディングシュートを見舞った。
 
 しかし、ウーゴ・ロリスの好守によって1点差を保ち続けたトッテナムは、徐々にユーベを押し込むとついにはネットを揺らす。71分にアリがゴール前でキエッリーニに倒されてFKを奪い、これを名手エリクセンがグラウンダーでブッフォンの守るゴールを射抜いたのだ。
 
 これで勢いに乗ったトッテナムは人海戦術で攻勢を強める。83分にアリを諦め、ソン・フンミン、89分にはエリク・ラメラに代えてルーカス・モウラを投入。ホームチームを押し込んで、試合はこのまま2-2でタイムアップした。
 
 イグアインのPK失敗が最後まで足枷となってしまったユーベと2つのアウェーゴールを奪ったトッテナム。ドローながら両者の明暗がハッキリと分かれた結果となった。
 
 はたして、勝負の行方はどうなるのか? 注目の第2レグは現地3月7日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催される。
 
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