【ACL展望】鹿島×上海申花|攻撃陣に戦線離脱者が続出も…「それでも勝つのが鹿島」

2018年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島――レアンドロが盛岡戦で左膝を負傷。全治3~4週間の見込み。

故障者/鹿島=レアンドロ、金崎
出場停止/鹿島=なし

ACLグループステージ1節 
鹿島アントラーズ 上海申花
2月14日(水)/19:00/県立カシマサッカースタジアム
 
【最新チーム事情】
●対戦する上海申花とは過去5戦で2勝2分1敗。
●相手の強力アタッカー陣に対し、昌子、植田が統率する最終ラインが耐えられるか。
●レアンドロが練習試合で負傷し戦列離脱。金崎も急性胃腸炎で状態が危ぶまれる。
 
【担当記者の視点】
 悲願のアジア王者へ――。鹿島は14日、本拠地カシマスタジアムでグループステージ初戦の上海申花(中国)戦を迎える。
 
「昨年は悔しい思いをした。雪辱を晴らしたい」
 まだ見ぬアジアの頂へ、大岩監督の言葉に力がみなぎる。
 
 大型補強で自信を持って大会に臨んだ昨季は、グループEを首位通過しながらも、決勝トーナメント1回戦で広州恒大(中国)に敗れ、ベスト16で敗退。石井監督(当時)が解任される事態に発展した。リーグ奪還はもちろん、ACL制覇は今季の最重要課題。「今度こそACLを絶対に取る」(昌子)と選手たちの士気も高い。
 
 初戦の相手は上海申花(中国)。過去5試合を戦い、通算対戦成績は2勝2分け1敗(8得点・5失点)でほぼ互角だ。中心は、日本代表が6月のロシア・ワールドカップで初戦を戦うコロンビア代表のジョバンニ・モレーノと元コロンビア代表のフレディ・グアリン、元ナイジェリア代表のオバフェミ・マルティンス。3人だけで敵陣を突破する力があり、鹿島の最終ライン、とりわけ昌子源、植田直通の日本代表2人が組むセンターは、我慢強く耐える展開も予想され、ワールドカップの"前哨戦"で現在地を確認する試合となる。
 
 一方で攻撃陣の状態が心配だ。7日のJ3盛岡との練習試合で、レアンドロが左膝蓋靱帯(しつがいじんたい)を損傷し、全治3~4週間の離脱。J2水戸とのプレシーズンマッチ(3日)直前に右足首の痛みを訴えた金崎も、今度は急性胃腸炎で盛岡戦を欠場するなど万全の状態ではなく、攻撃陣のコンディションや連係面は懸念材料となっている。
 
 初戦から強豪との一戦となるが、遅かれ早かれ倒さなければならない相手に変わりはない。アジア、そしてその先の世界を見据え、「どんな状況、どんな相手でも勝つのが鹿島」と昌子も言い訳なしで勝利を目指す。常勝軍団の誇りを胸に、鹿島がACL初陣に臨む。
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