「マンUは来季もマンCの下」「2年無冠ならケインは移籍を希望する」ルーニーの予想は当たるのか?

2018年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マンCは4~5年前のバルサのレベルに」

ルーニーは、現在のシティが古巣のユナイテッドでも追いつけないほどの強さを身に付けつつあると語る。(C)Getty Images

 昨年の夏、古巣のエバートンに復帰したものの、マンチェスター・ユナイテッドで数々の栄光を手にし、クラブの通算最多得点記録を樹立したウェイン・ルーニーに、"赤い悪魔"への特別な想いがあるのは当然だ。

 そんなルーニーでも、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティの強さは認めざるを得ないようだ。

 現地時間2月5日、英『Sky Sports』に出演したルーニーは、「今季のユナイテッドがシティに追いつけないのは確かだ。でも、本当に正直に言えば、来季も追いつくのは難しいだろう」と、古巣が来季も順位のうえでライバルを下回ると予想した。

「シティは4~5年前のバルセロナのレベルに迫ってきている。僕からすれば認めたくないことだけど、ほぼ完璧なサッカーをすることもあるんだ。グアルディオラ監督はいま、当時のバルサを再現するための土台を築いている。夏にまたひとりかふたり、ビッグネームが加わったら、どこまでいってしまうことやら……」

 もっともユナイテッドにも希望はある。この冬にアーセナルから獲得したアレクシス・サンチェスだ。ルーニーも、「ユナイテッドにとって完璧な選手だと思う」と、新加入FWに賛辞を寄せている。

「彼には攻撃性や情熱、意欲があり、勝者のメンタリティーも備わっている。それはユナイテッドにもっとも欠けていたもの。サンチェスはきっと、ロメル・ルカクの良きパートナーとして活躍するだろう。カルロス・テベスがユナイテッドに来たときを思い出すよ。彼は周囲の選手から、さらに5~10%の力を引き出していた。当時と同じ状況になるはずさ」

 一方でルーニーは、つい先日プレミアリーグ通算100得点を達成したトッテナムのハリー・ケインを「欧州最高のストライカーのひとり」と称賛。トッテナムが今後も同選手を引き留めるには、タイトルが必要との見解を示した。

「ケインは世界中のクラブが欲しがる良い選手。まさに若き日のアラン・シアラーさ。トッテナムにとって問題となるのは、彼のモチベーションがゴールからトロフィーに変わること。今後1年か2年のうちに優勝できなければ、彼はトロフィーを求めて移籍したくなるだろう。トッテナムは決めなければいけない。将来的にケインを手放すのか、それとも、さらに選手を補強し、プレミア制覇に向けて本気で前進するのか、をね」

 さらにルーニーは、「トッププレーヤーというのは、勝ち取ったトロフィーで記憶される。トロフィーがその選手を次のレベルへと引き上げるんだ」と語り、ケインはビッグタイトルの獲得をめざすべきだと加えた。

「いまのケインがもしシティにいて、そのシティが今シーズンのプレミアリーグを制したとすれば、クリスチアーノ・ロナウド、リオネル・メッシとともに、ケインはビッグスターのひとりとして扱われるだろう」

 またルーニーは、ケインこそが現在のイングランド代表のキャプテンにふさわしいと太鼓判を押す。

「つねに勝利やゴールをめざし、チームの向上を望むケインは、リーダーにふさわしい人物。この夏のワールドカップでキャプテンの腕章を巻くべきは、彼じゃないかな。イングランドが好結果を残せるかどうかは、彼がどうプレーするかにかかっている」

 16歳でデビューしてからプレミアリーグで15年半戦い、イングランド・サッカーを熟知するルーニーの予想は、はたして的中するのか。まずは、ロシア・ワールドカップでのケインとイングランド代表の活躍ぶりが注目される。
 
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