ついに「過密すぎる日程」の問題解消へ! プレミアリーグがウインターブレイク導入を本格検討

2018年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェンゲル監督は「実現したらうれしくて泣いてしまいそう」

年末年始となれば、中1日での試合もあるプレミアリーグ。その過密すぎる日程が解消されれば、欧州の戦いへの好影響も期待できる。 (C) Getty Images

 イングランド・サッカー界を停滞させている問題にようやく一石が投じられそうだ。
 
 現地時間2月6日、イングランド・サッカー協会(FA)とプレミアリーグがウインターブレイクの導入を検討していることを英国メディア『ITV』が報じている。
 
 現在、他の欧州主要リーグとは異なり、年末年始に試合を行なっているプレミアリーグ。『ITV』によると、同リーグの運営チームはFAと連携し、現在の放映権契約期間が切れる2019年を目途にウインターブレイクを取れるように動き出しているという。
 
 また、国内のテレビ放送権の販売に向けた資料を、契約する可能性のある『Sky Sports』や『BT Sports』といった各テレビ局に送付しているようだ。
 
 ウインターブレイクの導入は過去にも度々論議されてきた。とりわけ、プレミアリーグの指揮官たちは過密日程を嘆いており、アーセナルで21年間も指揮を執り、リーグの移り変わりを知るアーセン・ヴェンゲルは、「実現したらうれしくて泣いてしまいそうだ。イングランド・サッカーの伝統を失う必要はない。クリスマスではなく1月に休めばいい。例えばドイツには十分な休みがあり、日程はこの国よりはるかに楽なんだ」と言及していた。
 
 プレミアリーグは、FA、そして2部リーグ以下とカップ戦を統括するイングランドフットボールリーグ(EFL)とともに日程の集中を解消する道を模索しており、次のような公式声明を発表している。
 
「プレミアリーグはこれまで数か月間にわたり、イングランドにおいてますます試合が集中しているフットボールカレンダーの変更について、また選手にシーズン中の休暇を与えると同時に集中した日程を解消するため、ともに協力していく手段について、FA、EFLと議論してきた。
 
 仮にカレンダーの中に時間的スペースが見つかれば、我々は原則的にウインターブレイクを受け入れ、実行可能な解決策を探すため、フットボールに関するステークホルダーとともに建設的な議論を続けていく」
 
 ウインターブレイクを導入することで発生するメリットとデメリットを慎重かつ建設的に話し合っているというプレミアリーグは、いかなる結論を下すのか? 議論の行方に注目したい。
 
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