広島に加入した"タイの英雄"がデビュー戦でいきなりゴール!!古巣に別れを告げる惜別弾にスタンドもどよめく

2018年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半から広島の一員としてプレーしたティーラシンが躍動!!

前半12分まではムアントン・Uでプレー。母国のサポーターに別れを告げた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 5日、「J.LEAGUE ASIA CHALLENGE 2018 in Bangkok」が行なわれ、広島とムアントン・U(タイ)が対戦した。
 
 昨季のACLで16強に入ったタイの強豪クラブと広島が相まみえた一戦で、注目を集めたのはタイの英雄と称されるFWティーラシンだ。
 
 2月1日から広島に加わったストライカーにとって、この試合はムアントン・Uでのラストマッチであると同時に新天地でのデビュー戦。12分までは古巣の一員として出場し、後半開始からは広島のユニホームを纏ってプレーした。
 
 試合は立ち上がりから、4-3-3で臨んだ広島が攻勢を仕掛ける。徳島から加わった渡大生や磐田から4年ぶりに復帰した川辺駿などが先発に名を連ねた攻撃陣は、テンポのいいパスワークと流動的なポジショニングで相手を翻弄。5分に川辺からラストパスを受けた稲垣祥、7分には柏好文がゴールを狙うと、10分にも渡がシュートを放った。その後は相手に攻撃を仕掛けられる場面もあったが、積極的なプレーで試合の主導権を掌握して前半を終えた。
 
 迎えた後半、広島は4-4-2に変更。新加入のティーラシンとパトリックが最前線でコンビを組み、早速新たな組み合わせを試した。すると、タイの英雄がその才能の片鱗を見せる。57分に後半からピッチに入った柴崎晃誠のラストパスを受けると、正確なファーストタッチから左足を振り抜く。惜しくもこれは枠を捉えられなかったが、観衆からどよめきが起こった。
 
 そして、この日一番の盛り上がりを見せたのが74分だ。パトリックが高い位置でボールを奪うと、柴崎を経由して右サイドバックの馬渡和彰がゴール前に折り返す。このクロスにティーラシンが左足で合わせ、初陣でいきなり得点を奪って見せた。
 
 自身のゴールで新たな船出を祝ったティーラシンの一撃を最後まで守り切り、1-0で勝利を収めた広島。タイ合宿におけるトレーニングマッチの連敗を2で止め、今季の実戦初勝利を収めた。

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