中国移籍寸前とも言われたナインゴランが“ローマ愛”を強調「生涯契約を結んでも構わない」

2018年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

年始の乱痴気騒ぎが去就騒動に発展していた。

ロマニスタの間で高い人気を誇るナインゴラン。今冬の移籍騒動の際にも高価売却を反対する声が殺到していた。(C)Getty Images

 ローマのラジャ・ナインゴランにとって、2018年は最悪の形で始まった。

 元日に羽目を外し、乱痴気騒ぎを起こした様子をみずからインスタグラムにアップ。これが批判を呼び、クラブからは罰金と1試合の出場停止処分を科された。

 以前から喫煙や飲酒を隠さないナインゴランだけに、その奔放な振る舞いには賛否両論がある。ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督との緊張関係は、常に話題の的だ。

 ただナインゴラン自身は、自分が周囲の模範である必要はないと主張している。イタリア『Sky Sports』のインタビューで彼は、「自分の子どもたちには、自分の経験を少し伝えようと思っている」と述べた。

「自分の生き方にはとても満足しているよ。周りの人たちは、俺が若者にとって良い模範ではないと言うけど、俺はサッカー選手だ。教育については他の人たちに任せるよ。俺は俺で、自分の子どもたちをしっかり育てていると自負しているし、プライベートでは自分が正しいと思うことをやっているつもりだ。試合にだって、常にしっかりと準備を整えて臨んでいる」

 しかし、年明けの乱痴気騒ぎとクラブからの処分は、去就騒動にまで発展した。今冬のマーケットでは、中国への大型移籍が成立寸前だったと言われている。

 それでもナインゴランは、「ここはとても居心地が良いし、みずから出て行く理由はない」と語り、クラブから必要とされなくなるまでローマに留まりたいと強調した。

「俺はここで幸せだし、必要なものすべてを手にしている。こういうときは、どんなに大金を積まれても考えを変えることはできないものだ。これまで多くのチームからの誘いを断ってきたし、俺としてはローマと生涯契約を結んでも構わないとさえ思っている。クラブがいつか俺を追い出そうと決めない限りは、残りたい。いまはここで幸せだし、俺にとって幸せでいることはなにより重要なことなんだ」

 イタリア王者のユベントスを「敵」と公言するなど、熱狂的なロマニスタたちから絶大な人気を誇るナインゴランは、自身が望むように、いつまでも「永遠の都」を舞台に戦い続けられるのだろうか。
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