「ヘルタが邪魔をした? 馬鹿げた話だ」原口元気の獲得を見送ったブレーメンのSDが真相を明かす

2018年01月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々からはなんら具体的なアクションを起こさなかった」

新天地を巡って噂や憶測が飛び交った原口だが、2部のフォルトゥナへの期限付き移籍を選択。契約翌日にさっそく途中出場を果たし、幸先の良いスタートを切った。(C)Getty Images

 ドイツ1部のヘルタ・ベルリンでプレー機会に恵まれず、火曜日に2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフに期限付き移籍した原口元気。およそ3年半を過ごしたベルリンに別れを告げ、同胞・宇佐美貴史のチームメイトとなった。
 
 水曜日にはウインターブレイク明けの再開戦となるアウエ戦でさっそく途中出場。いきなり宇佐美との共演を果たし、積極果敢なプレーでアピールに成功した。チームは2-1の快勝を収め、首位をキープしている。
 
 幸先良いスタートを切った日本代表アタッカーだが、その新天地を巡ってはさまざまな噂や憶測が飛び交った。フォルトゥナのほか古巣の浦和レッズ復帰説やイングランドのクラブからの関心も伝えられるなか、有力候補のひとつだったのがヴェルダー・ブレーメンだ。降格の危機に瀕する北の名門は、今冬の移籍市場で即戦力のサイドアタッカーを物色中だった。
 
 ドイツのサッカー専門誌『KICKER』が、ブレーメンのスポーツ・ダイレクターであるフランク・バウマンの見解を紹介した。獲得リストに原口の名はあったが、プライオリティーは高くなかったと明かしている。
 
「ハラグチが獲得候補に挙がっていたのは確かだ。しかし我々からはなんら具体的なアクションを起こさなかった。彼はデュッセルドルフに移籍したようだね。ほかに優先順位の高い選手がいて、今月末の移籍期限ぎりぎりまで狙い続けるよ」
 
 一部報道では、交渉が進むなかで、同じ1部クラブのブレーメンへの移籍にヘルタが難色を示したとあったが、バウマンSDは「ヘルタが邪魔をした? あり得ない。そんなことはいっさいなかったよ。馬鹿げた作り話だ」と一蹴している。
 
 原口とフォルトゥナのレンタル契約はシーズン終了までの5か月間。所属元であるヘルタの強化責任者は、今夏に契約満了となる原口との契約延長を明言しており、今後その期間について話し合いの場が設けられる予定だ。
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