「今の俺は戦闘機」――“不惑”の元浦和FWエメルソンが現役続行に意欲満々!

2018年01月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

年齢に対する懐疑的な声を一蹴。

現役生活に意欲を持ち続けているエメルソン。古巣帰還も引退への花道というわけではないようだ。 (C) Getty Images

 現地1月19日、ブラジルの名門コリンチャンスが、"とある"大ベテランFWを獲得したことで話題を呼んだ。その大ベテランとは、エメルソン・シェイキ。2000年代初頭にJリーグを席巻したブラジル人FWである。
 
 2000年から2005年にかけてエメルソンは、コンサドーレ札幌、川崎フロンターレ、浦和レッズに在籍し、J1(2004年)とJ2(2000年)で1回ずつ得点王を獲得。とくに浦和では田中達也(現アルビレックス新潟)とともに強力な2トップを形成し、2003年のヤマザキナビスコカップでは、エースとしてクラブに史上初のタイトルをもたらした。
 
 エメルソンはブラジルでも知名度が高く、2011年から2015年まで在籍したコリンチャンス時代の評価はとりわけ高い。2012年のコパ・リベルタドーレスでは、決勝のボカ・ジュニオルス戦で貴重なゴールを決めるなど、クラブ史上初となる南米制覇に貢献していた。
 
 そのコリンチャンスと、自身3度目となる契約を結んだエメルソンだが、一部では懐疑的な声も上がっている。というのも、今年12月6日に40歳になり、衰えが不安視されているからだ。ブラジル・メディア『Globo』は、「年齢が年齢だけに戦力としては考えづらく、半年契約ということもあり、引退試合を行なうための温情契約では?」と書き綴っている。
 
 しかし入団会見で、「頭がどうかなるくらいコリンチャンスが好きだ」と契約を喜んだエメルソンは年齢への指摘に対し、「結果を出すまでだ」と外野の声を一蹴している。
 
「6か月で引退するつもりはない。俺は遺伝的な特権を得たような気がしているんだ。天国の父親が俺にとって良かったんだろうね。昨年の初めは何もしていない時期が2か月もあったし、それに比べればマシだ。今の俺は戦闘機のようなのさ」
 
 コリンチャンスは、昨シーズンにチームをブラジル州選手権優勝に導いたエースのジョーが名古屋グランパスへ移籍し、センターフォワードの人材難が指摘されていた。それだけに満を持して獲得したエメルソンへの期待は大きい。はたして"不惑"のストライカー、エメルソンは、その期待に応えることができるだろうか。
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