「復調バロテッリ、イタリア王者に入団か」英紙報道をユベントスは一蹴

2018年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「北のビッグ3」すべてに在籍した12番目の選手に?

ニースで復調を遂げたバロテッリに、ユベントス移籍の噂が浮上。今後の動向に注目が集まる。(C)Getty Images

 一時は絶不調に陥ったマリオ・バロテッリは、フランスの地で華麗に復活を遂げた。母国イタリアへの復帰が騒がれるのも不思議ではない。

 2014年からリバプールとミランで2シーズン連続リーグ戦1ゴールに終わったバロテッリは、昨シーズンからプレーするニースで復調。今シーズンは公式戦で18ゴールと2013-14シーズンにマークした自己最多記録にすでに並んでいる。まだシーズン半ばであることを考えれば、自己ベストの更新はほぼ確実だ。

 行く先々で数多くのトラブルを起こし、悪童と言われたバロテッリも、今年で28歳になる。精神的にも落ち着きつつあるとの見方に加え、ニースとの契約が今シーズンで満了となることもあり、イタリア・メディアからは復帰に関する報道も浮上しはじめた。

 そんな中、英紙『The Sun』は現地時間1月22日、ユベントスがバロテッリ獲得に近づいていると報じた。ゴンサロ・イグアインの控えとしてだけではなく、重要な役割を与える考えで、5年契約を用意しているという。今シーズン、ブレーズ・マテュイディをイタリア王者に連れてきたミーノ・ライオラ代理人との良好な関係も大きいとした。

 報道を受け、イタリア『Mediaset』は同日、もしもバロテッリがユーベに加入すれば、インテル、ミランとともに「北のビッグ3」すべてに在籍した12番目の選手になると伝えている。

 古くはジュゼッペ・メアッツァから、ロベルト・バッジョ、クリスティアン・ヴィエリ、パトリック・ヴィエラといったレジェンドがそうで、最近ではズラタン・イブラヒモビッチやアンドレア・ピルロがビッグ3のすべてでプレーした。直近では、今シーズンからミランでプレーするレオナルド・ボヌッチもそのひとりだ。

 イタリア紙『Tuttosport』によると、バロテッリは昨年10月、「ミランに行く前は、実はユーベに移籍するはずだった。でも、自分はミランのファンだったし、(当時のCEOの)アドリアーノ・ガッリアーニと良い関係だった。だからミランに行ったんだ」と、2013年にユーベ加入の可能性があったことを明かしている。

 だが、ユーベのジュゼッペ・マロッタCEOは、22日に行なわれたジェノア戦の試合前に「彼に対する愛情はあるし、高く評価している。だが、記事の内容はでっち上げだ。マリオはユーベが必要とするプロフィールの選手ではない」と、『The Sun』の報道を一蹴した。

 バロテッリをイタリア代表に招集しなかったジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ前監督のチームが、60年ぶりにワールドカップ本大会への切符を逃したこともあり、得点力を取り戻したバロテッリの今後には、イタリア・メディアも大きな関心を示している。

 ニースとの契約延長が実現しなければ、夏にフリーとなるバロテッリの去就が注目される。
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