オーバメヤンがまた問題行動…獲得オファーのアーセナルを「偉大なクラブ」と軽率発言

2018年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブから反省を促されるも問題行動を繰り返す。

現在、トップチームの練習にも参加させて貰えていないオーバメヤン。もはやドルトムントへの想いはなしか……。 (C) Getty Images

 エースの心は、もはやクラブにないのかもしれない。今冬の移籍市場でドルトムント退団の噂が絶えないガボン代表FWのピエール=エメリク・オーバメヤンが、英紙に対して、いらぬ騒動の発端になる発言をしたのだ。
 
 2013年の夏にフランスのサンテティエンヌから加入して以来、ブンデスリーガで通算98ゴールをマークし、2016-17シーズンには得点王も獲得するなど、ドルトムントを牽引してきたオーバメヤンだが、昨夏から彼には常に退団の噂がつきまとってきた。
 
 そうしたなかで、今冬の移籍市場が開いてからは、当人も退団の動きを加速させるような"問題行動"を繰り返している。
 
 1月13日には、試合前日のチームミーティングを無断で欠席。さらに「100%の精神状態ではない」として、クラブから1月19日に行なわれたブンデスリーガ19節のヘルタ・ベルリン戦の帯同メンバーから除外され、反省を促されたにもかかわらず、試合時間中に友人たちとともにフットサルを楽しんでいたことが、ドイツ紙『Bild』をはじめ、多くの欧州メディアによって明かされていた。
 
 問題行動を繰り返すエースに対し、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、「アーセナルからオーバメヤンに対して、初めての獲得リクエストがあった」と、強豪クラブから正式なオファーがあったことを認めつつ、「再びチーム(ドルトムント)に戻るには、プロフェッショナルに振る舞い、過ちを認めることが必要だ」と、忠義を尽くすよう公の場で告げた。

 しかし、オーバメヤンにその意志はないようだ。
 
 英紙『The SUN』の取材に応じたオーバメヤンは、「僕たちの世代の選手は10代の頃、ミスター・ヴェンゲルが作り上げたチームや彼らが勝ち取ったタイトルに驚かされて育った」とコメントし、さらに「今は、当時のようなことが起こるのは難しいかもしれない。でも、アーセナルは今でも偉大なクラブだ」と発言したのだ。
 
 このタイミングでアーセナルに対する質問をした同紙も意地が悪いが、オーバメヤンも、移籍の噂が出ているなかでのこの発言は、あまりに軽率で、もはやドルトムントに対する不義だとも言える。
 
 これらの行動を見る限り、オーバメヤンにはもうドルトムントへの忠誠心はなく、両者の関係は修復不可能な段階にまで来てしまった感もある。はたして、この問題はいつ、いかなる決着を見るのだろうか。
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