グアルディオラが明かしたサンチェス争奪戦撤退の理由「最も大切なのはクラブの安定」

2018年01月21日 移籍情報

サンチェスとユナイテッドに「おめでとうと言いたい」。

高額サラリーの要求が、サンチェスの獲得をあきらめた理由のひとつと語ったグアルディオラ。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が秒読みと見られているアーセナルのアレクシス・サンチェス。当初有力視されていたマンチェスター・シティへの移籍が実現しなかったのは、選手サイドが要求した高額なサラリーが原因とも言われている。

 英紙『The Daily Telegraph』は、マンチェスター・Uへの移籍でサンチェスが週給51万ポンド(約7395万円)を手にすると報じた。代理人にも最低1000万ポンド(約14億5000万円)の手数料が支払われるという。

 マンチェスター・Cで最高額のサラリーを手にしているセルヒオ・アグエロでも、週給は25万ポンド(約3750万円)。マンチェスター・Uと同額のサラリーをサンチェスに認めれば、マンチェスター・Cの選手間バランスは崩れてしまう。

『The Daily Telegraph』紙によれば、ジョゼップ・グアルディオラ監督も「我々は選手たちのサラリーが安定するように努めている。チームとクラブの安定にとって良いことだと思うからだ」と述べているようだ。

「クラブが高すぎると考えるときに、私がプレッシャーをかけることはない。すぐにその決定を受け入れ、別の解決策を見つけるために前進する。我々が(チーム作りに)大金を費やしてきたことは否定できない。だが、バルサでもバイエルンでも、そしてここでも、私はクラブが高すぎると考えている選手を『それでも必要なんだ』と重圧をかけて獲得したことは一度もない。もっとも大切なのはクラブの安定だ」

 グアルディオラ監督は、「選手が移籍を決断するのは、自分や家族が生活できる場所かどうか、あるいは金銭面など、すべての条件がマッチしたとき」と、本人が納得しているかが重要だとし、サンチェスはマンチェスター・Uに移籍するとの見解を示した。

「完全にマッチしていないのに移籍するのは、選手にとっても、監督やクラブにとっても間違いだ。彼はユナイテッドに行くと思う。彼らにおめでとうと言いたい」

 アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は先日、サンチェスとヘンリク・ムヒタリアンのトレードが成立間近との見解を示した。マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督も、サンチェス獲得の動きを公に認めている。
 
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