レスターが“メモリアルゴール”で勝利! 決定機逸も岡崎には万雷の拍手「今日もシンジは素晴らしかった」

2018年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎はシュートチャンスを逸するもサポーターは…。

守備でも出足の鋭い動きで果敢なボールカットを披露し、さらに攻撃ではポストプレーでチームの起点にもなった岡崎。それだけにビッグチャンスを外したことが悔やまれる……。

 1月20日(現地時間)、プレミアリーグ第24節が行なわれ、レスターは2-0でワトフォードに勝利した。
 
 前節、強敵チェルシーと敵地で引き分けたレスター。本拠地キングパワーに戻ってきた今節の先発メンバーには、注目の日本代表FWの岡崎慎司も3試合連続で名を連ね、4-4-2の最前線の一角に入った。
 
 試合は、開始直後にワトフォードが敵陣深くまで攻め入ったが、すぐにレスターがボールを保持。そのなかで岡崎は、ポジションを下げながら楔のパスを受けては、丁寧な球捌きを披露した。
 
 そのままホームチームがペースを掴むかと思われたが、アウェーチームも負けじとダイナミックな攻撃を見せる。18分にリシャルリソン、24分にトロイ・ディーニーが、それぞれ惜しいミドルシュートを放ち、レスターに先んじて決定機を創出した。
 
 その後は一転して、両チームが慎重なゲーム運びを見せ、スコアレスでの折り返しも頭を過るなかで、ホームチームが均衡を破る。
 
 38分、マッティー・ジェームズのスルーパスに抜け出したジェイミー・ヴァーディーが相手CBモラ・ワゲに倒されてPKを奪取。これを自ら沈めてレスターは先制に成功したのだ。
 
 クラブのプレミアリーグにおけるホーム通算300点目となるメモリアルゴールで先手を取ったレスターは、チーム全体がしっかりと自陣にプレスバックし、ゴール前を固め、危なげなくゲームを進行。1点のリード保って、前半を折り返す。
 
 迎えた後半は、1点を取ったことで心理的に優位に立ったレスターが、テンポの良い攻撃で敵陣深くへと侵入。チームの攻勢が続く中で、岡崎にもビッグチャンスが訪れる。
 
 50分、相手の最終ラインを抜け出して左サイドに開いたヴァーディーからのクロスに飛び込んだが、この渾身のシュートは相手GKの正面を突いてしまった。
 
 その後もワトフォードに付け入る隙を与えずに試合を進めたレスターは、65分に岡崎を下げて、デマライ・グレイを投入。シュートチャンスを逸しながらも、出足の鋭い動きを披露して攻守に奔走した日本代表FWは、スタンドのホームサポーターから万雷の拍手を受けてピッチを後にした。
 
 クラブの公式ツイッターでも、「シンジはいつものように素晴らしかった」と褒めちぎられた岡崎がベンチへ退いてからも、レスターはソリッドな戦いを保ち続け、時間の経過とともに焦燥感を募らせていったワトフォードの攻撃を巧みにかわしていった。
 
 81分にイタリア人FWのステファノ・オカカを投入し、攻勢に出たアウェーチームに対して、レスターは手堅い守備で応戦。そして、速攻からアルジェリア代表MFが試合を締めくくる。
 
 後半ロスタイムの93分、途中出場のアドリエン・シウバからのパスを敵陣で受けたリャド・マハレズが単独で仕掛け、ペナルティーエリア内に侵入。そのまま冷静にゴールへと流し込んだのだ。
 
 このゴールで相手の戦意を喪失させたレスターは、ワトフォードに最後まで何もさせずに2-0で勝利した。
 
 主役級の選手が決定力の高さを見せつけたレスター。敵地でエバートンと対戦する次節(現地31日)で、昨年12月以来となるプレミアでの連勝を飾れるだろうか。
 
 
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