ウォルコットがアーセナル退団を語る「夜に出ていかなければならなかった…とても静かだったよ」

2018年01月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「エバートン移籍をステップダウンとは思っていない」

エバートンに新天地を求めたウォルコット。2021年6月までの3年半契約を結んだ。移籍金は2000万ポンド(約29億円)。(C)Getty Images

 イングランド代表のセオ・ウォルコットは現地時間1月17日、エバートンへと移籍した。12年間過ごしたアーセナルを去ったスピードスターは、英紙『The Daily Telegraph』のインタビューで「ステップダウンではない」と述べている。

 弱冠16歳で加入したアーセナルを去ったときの様子を、ウォルコットは「夜に出ていかなければならなかった。静かだったよ。何人か守衛の方がいただけだった」と振り返った。

「僕がしなければいけなかったのは、ゴミ袋に靴を入れることだけ。そんな形で去りたくはなかったんだけど、まだ正式に発表されていないことを知っていたから、すぐに片付けなければいけなかったんだ。そういう形で出ていきたくはなかったんだけど、そうなってしまった」

 先発出場の機会を失っていたこともあり、少し前から移籍をイメージしていたというウォルコットだが、「難しい決断だった。12年を過ごし、たくさんの素晴らしい人たちに出会って、ファンも素晴らしかった。だから、本当にキツかったよ」と、悩んだ末の移籍だったと述べている。

「まだちゃんと実感はできていない。エミレーツ・スタジアムにエバートンの選手として戻ったときに感じるんだろうね。(アーセナルは)僕の人生であり僕の家族だった。今回の移籍によって新たなチャレンジができることに興奮している」

 またウォルコットは、「アーセンは素晴らしい人だ。彼は僕にたくさんのことを教えてくれた。デビュー当時は、まだ若かった僕を信頼してくれた」と、アーセン・ヴェンゲル監督への感謝も強調した。

「彼が飛躍するチャンスを与えてくれ、僕はクラブのために多くのゴールを決めることができた。そのことを僕も家族も誇りに思っている」

 ウォルコットは、「クラブの幸運を祈る。さらに成長し、向上してほしい」と、アーセナルの今後にエールを送りつつ、「いまの僕はエバートンの選手であり、ここで良いプレーをすることをもっとも気にしている」と、新天地での活躍に意気込んだ。

「(エバートンには)勝利の歴史がある。プレミアでも6位以内には入れるはずだし、チャンピオンズ・リーグ出場も目指したい。僕は今回の移籍をステップダウンと思っていない。前に進むチャンスだと捉えている」

 ワールドカップイヤーの1月に新たなる道へと踏み出したウォルコットは、エバートンで復活を遂げられるだろうか。
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