不満を抱いたのは一部のファンだけ!? PK譲らぬネイマールにチームメイトは理解示す

2018年01月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

カバーニの記録に対しては「いつもで達成できる」

再び対立関係が浮き彫りになるかと思われたが、チーム内では良い意味でも悪い意味でも、選手たちは互いを理解しつつあるようだ。 (C) Getty Images

 パリ・サンジェルマンは現地時間1月17日、リーグ・アン第21節でディジョンに8-0と圧勝した。大量4ゴールでこれに貢献したネイマールだが、最後のPKをエディンソン・カバーニに譲らなかったことで、一部のサポーターからはブーイングを浴びせられている。

 カバーニは前半に1ゴールを挙げ、パリSGでの通算得点を156に伸ばしていた。ズラタン・イブラヒモビッチに並ぶクラブ記録タイだ。それだけに一部のサポーターは、ネイマールが新記録樹立のチャンスを与え、カバーニに花を持たせるべきと考えたのかもしれない。
 
 だが『ESPN』によると、トマ・ムニエは試合後、「少しばかりサポーターは"恩知らず"だった」と、このブーイングに苦言を呈している。
 
「個々の選手だけじゃなく、チーム全般を応援すべきだよ。ネイマールは、チームのために良いことをしてきた。だから(ブーイングは)少し残念だね」
 
 さらにムニエは、「エディンソンにPKを譲ればネイマールのフェアプレーなんだろうけど、彼は自分で蹴ると決め、エディンソンも何も言わなかった。ネイマールが蹴るべきと知っているからだ」と、この判断が妥当だったと訴えた。
 
 キャプテンのチアゴ・シウバは『Canal+』で、「リヨン戦では、ネイマールがエディンソンに得点の機会を与えた。記録樹立が懸かり、サポーターがネイマール(が蹴ること)を望まなかった気持ちは分かる」としながらも、「最終スコアが最も大切だと思う」とも語る。
 
「僕らは勝ったんだ。記録はこれからでも達成できるさ。エディンソンは、いつもゴールを決めるからね。試合はまだ、たくさん残っている。今シーズンのうちに、ズラタンの記録を更新するはずさ」
 
 PKキッカーを巡ってカバーニとネイマールが対立し、騒動になったことは記憶に新しい。内紛の噂が絶えないパリSGは、今後も団結を保ち、チームとして結果を出し続けることができるだろうか。
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