早熟の韋駄天ウォルコットがエバートンへ移籍! 「悲しくもあったが、僕は野心的だから…」

2018年01月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

12年間プレーしたアーセナルを離れたワケは?

エバートンとの契約にサインしたウォルコット。長年親しんだクラブを離れ、さらなる飛躍を誓っての移籍は吉と出るか――。 (C) Getty Images

 イングランドきっての韋駄天がついに新天地へ渡った。現地1月17日、エバートンがアーセナルからイングランド代表FWのセオ・ウォルコットを獲得したことを公式サイトで発表した。
 
 契約期間は2021年6月までの3年半で、移籍金については公表されていないものの、英国国営放送『BBC』に伝えたところによれば、2000万ポンド(約29億円)だという。
 
 現在28歳のウォルコットは、2005-06シーズンにサウサンプトンでプロ契約を締結。そのシーズンの開幕戦で16歳と173日ながらトップチームデビューを飾ると、10月18日のリーズ・ユナイテッド戦(英2部14節)でプロ初ゴールを記録し、メガクラブのスカウト陣が垂涎するヤングスターとして頭角を現していった。
 
 そんなウォルコットは、2006年1月にアーセン・ヴェンゲル監督の熱心な誘いを受け、アーセナルへ移籍。一気にスターダムを駆け上がると、2006年5月には17歳と75日でイングランドのA代表デビューも飾り、史上最年少出場記録を打ち立て、その年に行なわれたドイツ・ワールドカップのメンバーにサプライズ招集されて話題となった。
 
 そこから約12年間に渡ってアーセナルで活躍したウォルコットは、公式戦397試合に出場し、108ゴールを記録した。しかし、クラブ最古参となって迎えた今シーズンは、プレミアリーグでの出場がいずれも途中からの6試合のみにとどまり、ロシア・ワールドカップ出場の夢を叶えるべく、出場機会を求めて移籍をすることが英国の複数メディアによって伝えられてきた。
 
 12年間も親しんだクラブを離れる決断を下したウォルコットは、エバートンの公式サイトで、「アーセナルを去るべき時だと感じた。悲しくもあったが、同時にワクワクしている」と語り、さらに強い意気込みを口にしている。
 
「僕はとても野心的で、エバートンをさらなる高みへと導くために移籍した。これまで加入した選手たちとともに、次のレベルに到達できると思っている。新たなステップのスタートにとても興奮しているし、ここが正しい場所だと感じているよ」
 
 開幕のスタートダッシュに失敗し、プレミアリーグでは一時、降格圏の18位にまで落ちたものの、昨年11月にサム・アラダイスを招聘して以来、何とか9位にまで持ち直したエバートン。さらなる巻き返しを図りたいチームに、ウォルコットの加入はどのような影響をもたらすのか。起用法も含めて注目したい。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事