無敗のマンC撃破にクロップとリバプール地元紙が熱狂! 「歴史に残る勝利」「誰も文句は言えない」

2018年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

熱血漢クロップは興奮気味に…。

拳を突き上げ、飛び跳ねながらチームの勝利を喜んだクロップ。その興奮の度合いは試合後も収まるわけがなく……。 (C) REUTERS/AFLO

 まさに会心の勝利だった。現地1月14日に行なわれたプレミアリーグ23節で、リバプールが今シーズン国内無敗で首位をひた走っていたマンチェスター・シティに4-3で勝利したのだ。
 
 昨年9月に行なわれた4節の直接対決では0-5と敗退していたリバプール。その雪辱を果たし、なおかつマンチェスター・Cに黒星をつけようと、試合前から本拠地アンフィールドは、詰めかけたリバプール・ファンによって異様な熱気を帯びていた。
 
 その熱気に後押しされたリバプールは、開始早々に均衡を破る。9分、敵陣でボールを奪取したイングランド代表MFのアレックス・チェンバレンの豪快なミドルシュートがネットを揺らしたのだ。
 
 試合後に「ラッキーだっただけだよ」とチェンバレンが謙遜気味に語ったスーパーゴールで先手を取ったリバプールだったが、44分にレロイ・ザネに同点ゴールを許してしまう。
 
 前半終了間際に追いつかれ、スタジアムには暗雲が立ち込めたが、この日のリバプールは勝利への執念を見せる。
 
 迎えた後半59分、ブラジル代表FWのロベルト・フィルミーノが技ありのループシュートを決めて勝ち越すと、61分にはサディオ・マネ、68分にモハメド・サラーがそれぞれネットを揺らしてマンチェスター・シティを突き放したのだ。
 
 それでも相手は昨シーズンから30戦無敗を維持している強敵。リバプールは84分にベルナルド・シウバ、91分にイルカイ・ギュンドアンがゴールを奪取して1点差にまで詰め寄られる。
 
 しかし、最後はピッチ上の全員が自陣深くまで下がって堅牢を築いたリバプールが、逃げ切りに成功。4-3で快哉を叫んだ。
 
 試合後、喜びを爆発させ、英国スポーツ局『Sky Sports』のインタビューに応じたのは、他でもないリバプールの指揮官ユルゲン・クロップだ。満面の笑みでインタビュールームに現れたドイツ人の熱血漢は、「10年経っても語り継がれる試合だ」と興奮気味に語った。
 
「我々は決して安定していたわけではなかった。でも、結果は公正なものだと思うし、私はとても幸せだよ。今シーズン終了後、いや、10年後に振り返っても、この勝利は歴史的だったと言えるだろう。マンチェスター・Cが負けた唯一の試合になるかもしれないからね。私は選手たちのパフォーマンスを誇りに感じている」
 
 地元紙『Liverpool Echo』もマンチェスター・C撃破を大々的に報道。指揮官と同様に興奮気味に贔屓チームを称えている。
 
「何というゲームだろう。プレミアリーグの無敗記録を維持していたマンチェスター・Cの希望を打ち砕いたのだ。4-3と追い上げられたが、今や誰もそんなことは気にしていないはずだ。リバプールは苦情を受ける義理もなければ、テレビを通してこの試合を見ていた世界中の観衆が、彼らに文句を言うことはできないはずだ。息を飲むような試合展開だったが、クロップとグアルディオラは、我々に最高の試合とは何かを思い出させてくれた」
 
 首位チームから貴重な勝点3を奪って3位に浮上したリバプール。プレミアでは14戦無敗を維持しているレッズの勢いはどこまで続くのだろうか。
 
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