“キング・カズ”の50歳での現役続行に世界が驚嘆! 「永遠にやめない男」「限界は誰にも分からない」

2018年01月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

熟練のテクニックで魅了し続ける。

昨シーズンの開幕戦で最年長出場記録を更新した際の三浦。これからもピッチ内外で日本サッカー界を盛り上げてくれそうだ。 (C) Getty Images

 いまだ燦然と輝き続ける"キング"の現役続行の知らせを、世界も驚きを持って伝えている。
 
 1月11日にJ2の横浜FCは、所属する元日本代表FWの三浦知良と今シーズンの契約を更新したことを発表した。
 
 今回も昨年と同様、愛着がある背番号11にちなんで1月11日11時11分に契約更新を発表した"キング・カズ"。プロサッカー生活はブラジル時代を含めて33年目だ。当人はクラブを通じて、「今シーズンも無事に契約を更新することができました。どんな時もサッカーに全力で向き合い成長できたらと思います」と意気込みを語った。
 
 2月26日には、51歳となる三浦。昨シーズンは、春先以降に怪我に見舞われ、思うようにプレーができなかったものの、3節の群馬戦では50歳と14日で得点を決め、自身が持つ史上最年長ゴール記録の49歳5か月12日を更新して話題を提供するなど、その活躍は世界でも大々的に報じられた。
 
 今回の契約更新についても各国メディアは驚嘆気味に報道した。
 
 1994-95シーズンにセリエAのジェノアでプレーしていたことを伝えたイタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、「少し大げさではあるが」と前置きしたうえで、「おそらくカズヨシ・ミウラは、永遠に"演奏"をやめることはしないだろう。50歳になっても彼は止められない」と、生涯現役を貫く見立てを綴った。
 
 また、英紙『The SUN』は、「ガリー・リネカーを越えた男」としてカズを紹介し、さらに「世界最高年齢のフットボーラーについて知らなかった5つの驚くべき事実」を紹介している。
 
1・1999年に、当時3部リーグに属していたボーンマスのトライアルを受け、不合格になっている。
2・1986年にブラジルのパルメイラスで、元ニューカッスルのスターであるミランジーニャとプレーした。
3・1993年にはJリーグでリネカーや"神様"ジーコを抑えて、初代MVPを受賞。
4・また同年にアジア最優秀選手賞を受賞し、日本サッカー界の歴史を築いた。
5・兄のヤストシは、彼よりも若い38歳で現役を引退している。
 
 さらにドイツのサッカー専門誌『Kicker』は、次のようにカズの活躍へ賛辞を贈っている。
 
「彼が若い選手でないということは、その白髪が証明している。しかし、彼は他の若い選手たちに負けず劣らずのフィットネスを維持している。もちろん、かつてほどピンピンしているわけでもなく、危険な存在でもない。しかし、"キング・カズ"は横浜FCと契約延長で合意し、33年目のシーズンを迎える。
 
 カズのキャリアは多くの日本人に崇拝されている。わずか15歳でブラジルのサントスに加わり、フットボールを学んだ彼は、おそらく母国・日本で引退するだろうが、それがいつになるのかは誰にも分からない。"キング・カズ"はいまだ満足していないのだ」
 
 かつてのようなキレは見られなくなったものの、その熟練されたテクニックでファンを魅了し続ける三浦知良、50歳。はたして、そのキャリアはどこまで続くのだろうか。
 
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