CLのチケット価格をめぐりマンUとセビージャが対立…値上げ&批判合戦にUEFAの介入も!?

2018年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともに値上げ分はクラブが負担すると発表

今後に遺恨を残さないよう、両クラブには最適の着地点を見出してほしいものだ。 ※写真はマンU公式サイトのチケットページ

 チャンピオンズ・リーグ(CL)再開が1か月後に迫るなか、決勝トーナメント1回戦で対戦するマンチェスター・ユナイテッドとセビージャが、チケット価格を巡って対立していると、『BBC』など英メディアが報じている。

 セビージャは今シーズンのグループステージで、本拠地サンチェス・ピスファンにリバプールを迎えた際、アウェー席のチケットを最低54ポンド(約8100円)に設定した。だが、2月21日に行なわれるマンチェスター・Uとの決勝トーナメント1回戦第1レグでは、89ポンド(約1万3350円)に上げている。
 
 サポーターからの不満を受け、マンチェスター・Uは「不当で過剰」と、セビージャに値下げを要求。しかし、セビージャが応じなかったことで、新たな手段に出た。3月13日にオールド・トラフォードで行なわれる第2レグで、セビージャ・ファンに割り当てるチケットも、89ポンドに値上げしたのだ。
 
 マンチェスター・Uによると、値上げ分の収益を使い、第1レグで遠征するサポーターに35ポンド(約5250円)を還元するという。収益の残り分は、クラブの財団に寄付する。
 
 しかし、セビージャも黙っていない。まずは自軍サポーターに対し、セビージャも当初予定されていた60ユーロ(約7800円)を上回る値上げ分は、クラブ負担にすると発表した。
 
 さらにセビージャは、マンチェスター・Uから割り当てられた2995席が、規定で定められている収容人員の5パーセントに達していないことを指摘。値上げの件を含め、UEFAに報告すると警告している。
 
 ただ、マンチェスター・Uも譲らない姿勢だ。英紙『テレグラフ』によると、収容人員の4.1パーセントに値する2995席の割り当てになったのは、安全面の事情であり、UEFAとは何度も協議していると強調。さらに、チケット価格も規定に反していないと主張している。
 
 マンチェスター・Uのスポークスマンは、テレグラフ紙に「UEFAがこれらの件について話し合おうということなら、歓迎する」と述べた。
 
 CLのトーナメントラウンドという素晴らしい舞台で、サポーターが晴れやかな気持ちでハイレベルなパフォーマンスを楽しめるよう、両クラブが解決策を見つけることが期待される。
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