ルカク、「ブードゥーのお告げで契約延長を拒んだ」と語ったエバートン筆頭株主に対し法的措置も検討

2018年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「そもそも彼は敬虔なカトリック教徒」

思わぬトラブルに見舞われたルカクは、どのように対処するか。 (C) Getty Images

 今シーズンよりマンチェスター・ユナイテッドでプレーしているベルギー代表FWのロメル・ルカクが、前所属のエバートンと法廷闘争を展開する可能性があると、『ESPN』が報じている。


 発端は、エバートンの株式49.9パーセントを保有するイラン人の億万長者ファラド・モシリ氏が先日、昨春にルカクに契約延長を申し出て拒否されたことを回想し、それが「ブードゥーのお告げによるもの」とメディアに語ったことである。
 
「あとは契約書に署名するだけという段階になって、ロム(ルカクの愛称)が母親に電話をかけたところ、アフリカに巡礼に出かけていた彼女から、ブードゥーのお告げとして『エバートンを退団して、チェルシーと契約するべき』と言われたことで、一転して契約延長を拒絶した」
 
 結局、ルカクはその後もエバートンの提示を受け入れることはなかったが、夏に新天地として選んだのはチェルシーではなく、マンチェスター・ユナイテッドだった。同じ代理人(ミーノ・ライオラ)を持つ親友のポール・ポグバがいることが、決め手になったともいわれている。
 
 この一連のモシリ氏の発言に対し、ルカク側のスポークスマンは『BBC』を通して反論。「ルカクの決断に、ブードゥー教による影響は皆無だ」と語り、モシリ氏に対しては「法的措置も検討中」だと明かした。
 
「そもそも彼は敬虔なカトリック教徒であり、彼の人生や信念にブードゥー教は関わっていない。ルカクがエバートンとの契約延長を拒んだのは、モシリ氏の掲げるプロジェクトが信頼できなかったからであり、いかなる条件でもサインする気はなかった」
 
 続けて、「彼はキャリアにおいて、次のステップを踏み出す時だと考えており、穏便にエバートンを去ることを望んでいた」とも主張している。
 
 マンチェスター・Uではここまで、リーグ戦22試合に出場して10得点を記録しているルカク。順調にキャリアアップし、ベルギー代表として今夏のロシア・ワールドカップでも活躍が期待されている24歳のストライカーは、この先、ピッチ外でもさらなる注目を集めることになるのだろうか。
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