リーズ・ファンから怒りの抗議が続出! 井手口陽介の「獲得即レンタル放出」に賛否両論

2018年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

労働許可証が認可されてもされなくても…

兎にも角にも、井手口の欧州挑戦はスタートした。まずはスペインで武者修行だ(写真はリーズの公式ツイッターより)。

 ガンバ大阪からイングランド2部、リーズ・ユナイテッドヘの移籍が決まった井手口陽介。すぐさまスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへのローン移籍が発表され、ひとまず5か月間の武者修行で欧州挑戦をスタートさせることとなった。レオネサは夏にリーズは提携契約を結んだクラブだ。
 
 当初取得が困難と目されていたワークパーミット(労働許可証)が、認可されるかもしれないという報道が出た。それでもリーズはその是非に関わらず、事前のプラン通りにローン放出を決定したという。だがこの判断について、サポーターの間では賛否両論が飛び交っているようだ。地元メディアの『HITC』が以下のように伝えている。
 
「ファンの中には、怒りを露にしている者も少なくない。なぜならイデグチは前評判が高く、即戦力として期待されていたからだ。ワークパーミットが下りるかもしれないのに、なぜ容易くローンで出してしまうのかと異論を唱えている。チームは(1月7日に)FAカップでリーグ2(4部相当)のニューポート・カウンティに不覚を取った。その直後のタイミングでの発表だっただけに、クラブのジャッジに対して懐疑的な意見が殺到したのである」
 
 しかしながら、同メディアはリーズが冷静な判断をしたと結論付けている。
 
「よく考えれば、イデグチは日本のJリーグで11月にプレーしたのを最後に、実戦から遠ざかっている。いきなり昇格争いのコンペティティブな戦いに身を投じ、環境に適応できるのかという懸念がある。ならばフレッシュな形で、新シーズンのスタートから加わったほうがいいと考えたのだろう。このクラブの考えを後押しするファンも少なくない。ただ、イデグチはワールドカップに出場するため、(リーズの)プレシーズン・キャンプへの合流はかなり遅れるだろう」
 
 いずれにせよ、さっそくリーズ・ファンの間で議論の的になったのだから大したものだ。地元の各メディアは井手口を紹介する際、ワールドカップ最終予選・オーストラリア戦で強力ミドルを叩き込んだシーンの動画を、繰り返し流してきた。ファンが鮮烈かつ好意的なイメージを抱いているのは確かで、『HITC』も「素晴らしいタレントを獲得したという点で、ファンの意見は一致している」と記している。
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