“人類最速男”ボルトがドルトムントの入団テストに挑戦! 「いつもなら緊張しないけど…」

2018年01月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

やる以上は頂点へ!「平均レベルで終わるつもりはない」。

陸上界で栄光を掴んできたボルトは、サッカー界でも頂点に立てるか? 本人は至って自身満々だ。 (C) Getty Images

 陸上界を牽引してきた男が、仰天転身を遂げることになりそうだ。
 
 現地時間1月7日、元陸上男子短距離のスーパースターで、100m走と200m走の世界記録保持者である元ジャマイカ代表のウサイン・ボルトが、英紙『Daily Express』の取材に対して、今年3月にドルトムントのトライアルを受けることを明言した。
 
 昨年8月にロンドンで行なわれた世界陸上を最後にトラックから離れたボルトは、かねてからサッカー好きであることを公言。とりわけ、マンチェスター・ユナイテッドに対する想いは強く、クラブの補強に意見するほどだった。
 
 そんな人類最速男のトライアル参加は、自身のスポンサーを務めているプーマ社との兼ね合いで実現したようだが、陸上引退の理由ともなったハムストリングの状態についてボルトは、「完璧な状態に戻った」と『Daily Express』で明らかにしたうえで、この春の動向について次のように語った。
 
「3月にドルトムントのトライアルを受けるよ。そこで今後のキャリアを決める。もし、彼らが俺のことを『良いね』と言えば、より負荷のかかったトレーニングをして、フットボーラーとしてのキャリアを歩み始める」
 
 トップアスリートとしてのキャリアを歩んできたとはいえ、ボルトは現在31歳。これからサッカー界で栄光を掴むのは、並大抵のことではない。当人は、「ナーバスになっている」と口にしながらも、ドルトムントでの成功とその先のキャリアを展望した。
 
「いつもなら緊張しないんだけど、今回はサッカーだから違うんだ。アジャストには少し時間がかかるけど、何度かプレーすれば慣れると思う。陸上を始めたときもそうだった。
 
 俺の最大の夢は、マンチェスター・Uとの契約だ。アレックス・ファーガソンとも話をして、僕を推薦してくれるよう伝えた。彼は僕の状態が良くなり、準備ができるのであれば検討すると言ってくれている。とりあえず、ドルトムントが十分にやれると太鼓判を押してくれれば、ハードなトレーニングを積むつもりだ」
 
 セカンドキャリアへの壮大なビジョンを語ったボルトは、「チャンスはあると思う。サッカーの試合はたくさん見ているし、戦術に関しても理解している」と、自信を漲らせ、希望するポジションについても明かした。
 
「個人的にはウイングでプレーしいたい。でも、色々な意見に耳を傾けるつもりだ。他の選手たちは、トップが最適じゃないかって言ってくれている」
 
 挑戦する以上は、頂点を目指すのがゴールドメダルを掴んだアスリートの性だ。「より難しい挑戦になると思う。でも、俺は平均レベルのリーグではなく、トップリーグで挑戦したい。最高の選手になりたいんだ」と、自らを追い込むように野望を語ったボルト。はたして、サッカー選手としてもトップの座に君臨できるか?
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