柴崎は途中出場で攻撃を司るも…ヘタフェは強敵の牙城を崩せず2018年黒星発進

2018年01月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

主役のD・コスタはゴール直後に退場…

ピッチに立ってすぐにチャンスを作った柴崎(写真)。身体のキレも、状況判断も悪くなく、今後はさらにチームへの影響度を増していきそうだ。 (C) Getty Images

 1月6日、リーガ・エスパニョーラ第18節が行なわれ、ヘタフェはアトレティコ・マドリーに0-2で敗れた。

 2018年最初のリーガの一戦、主導権を握ったのはホームのアトレティコ・マドリーで、半年の"浪人期間"を経て古巣に復帰したジエゴ・コスタがさっそく存在感を示し、5分には素早いボール回しからの鋭いシュートで相手ゴールを脅かす。
 
 対するヘタフェ。先月初旬に復帰した柴崎岳は怪我も完全に癒え、この試合ではスタメン入りが予想されたものの、今回もベンチスタート。チームは守勢を強いられたものの、4分、ホームチームに先んじてJ・モリーナがファーストシュートを放った。
 
 さらに7分、10分とアマトが惜しいシュートを放ったヘタフェ。アトレティコはリーグ16試合で8失点と堅守を誇るものの、この試合では時折、隙を見せ、相手選手をフリーにしてしまい、チャンスを与えてしまう。
 
 しかし、先制点はやはり地力で勝るアトレティコが奪った。18分、縦パスを受けたグリエーズマンが中央から右のコレアへスルーパス。ペナルティーエリア内右側でコレアはアウトサイドでシュートを放ち、ゴール左隅に突き刺した。
 
 リードを許したヘタフェは21分、J・モリーナから決定的なパスを受けてアマトがエリア左からフリーでシュートを放つも、コースが甘く、威力も弱くてGKオブラクに難なく防がれてしまう。
 
 その後、アトレティコは7割以上のポゼッションを誇り、引いて守るヘタフェの守備を破ろうと試みるも、決定的に至らずに前半を終了。ヘタフェは序盤こそチャンスを作ったものの、それ以降はまともな攻撃を見せられずに終わった。
 
 後半も立ち上がりから、試合はヘタフェ陣内で進み、58分にはヘタフェDFダミアンがボールコントロールに手間取ったところをD・コスタが奪い取って決定的なシュートを放つ。
 
 これはクロスバーを越えてしまったものの、68分、右SBのヴルサリコが入れたグラウンダーのクロスはしっかり詰め、D・コスタは3日前のコパ・デル・レイ5回戦レイダ戦に続いて、アトレティコ復帰後2試合連続でゴールを決めた。
 
 ところがこの直後、スタンド前の階段に上がってサポーターたちと抱き合った後、D・コスタにはイエローカードが掲げられる。この6分前にも警告を受けていた彼は、これで退場処分となってしまった。
 
 数的有利を得たヘタフェ。64分にS・モラに代わって柴崎が登場しており、直後のファーストプレーでドリブルを仕掛けてガビに倒され、好位置でのFKをチームにもたらすなど、いきなり良さを見せていた。そんな彼を中心に、アウェーチームは一気にポゼッションを高めていく。
 
 柴崎は中盤の中央で攻撃を司り、巧みなパスで攻撃のスイッチを入れるとともに、チャンスを作り出す。83分には彼を起点にしてアトレティコ・ゴール前まで迫り、J・モリーナがフィニッシュまで持ち込んだが、相手DFにブロックされた。
 
 85分、アマトの縦パスを受け、体勢を崩しながらエリア内で味方に繋ごうとした柴崎は、その2分後にもアルバロの惜しいシュートで終わる攻撃の起点になったが、残念ながらアトレティコの要所を締める守備を崩すことはできなかった。
 
 10枚のイエローカードが掲げられた、荒れ模様の一戦。敗れたヘタフェはもちろん、D・コスタの退場などもあり、勝ったアトレティコも大きな痛手を負うこととなった。
 
 ヘタフェは次節(19日)、ホームにマラガを迎える。ここで柴崎はスタメン復帰を果たすことができるだろうか。
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