【プレミア冬の通信簿|アーセナル編】早々に優勝争いから脱落。EL出場権すら逃しかねない

2017年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

サンチェス、エジルが不調続きでチームは上向かず。

チームの浮沈を左右するサンチェス(左)とエジル(右)が揃って不振に陥り、アーセナルも低調なパフォーマンスに終始している。 (C) REUTERS/AFLO

【前半戦の主な成績】
プレミアリーグ6位|10勝4分け5敗/34得点・23失点
ヨーロッパリーグ|グループH首位通過/4勝1分け1敗/14得点・4失点
 
前半戦のチームパフォーマンス…30点
 
――◆―――◆――
 
 サポーターから突きつけられた解任要求を無視する形で、なかば強引に自身の契約を2年延長したアーセン・ヴェンゲル監督にとって、今シーズンは正念場だ。だが、状況はさらに悪化している。
 
 プレミアでは20節を終えて10勝3分け5敗、勝点は前年同時期より少ない34。覇権を争う直接のライバルであるマンチェスター勢とリバプールにも敗れて優勝戦線から早くも脱落し、バーンリーより下の7位に沈む。
 
 苦戦の主因は、一向に高まらない組織としての完成度だ。
 
 昨シーズン終盤に3-4-2-1システムを本格導入したものの、序盤戦で主力に怪我人が相次いだ3バックは連携不足が明らかで、グラニト・ジャカとアーロン・ラムジーで編成する中盤センターも構成力に乏しく、敵に守備を固められると手詰まりになる問題は改善されていない。
 
 2大エースの停滞が、ここに重なった。昨シーズンの同時期に12ゴールを挙げていたアレクシス・サンチェスは、随所で輝きを放ってはいるものの、ここまで4得点。マンチェスター・シティ行きが目前で破談になった夏の一件を、明らかに引きずっている。
 
 サンチェス以上にパフォーマンスが定まらないのが司令塔のメスト・エジルで、決定機に絡む頻度が大きく低下。ヴェンゲルの寵愛を受ける両者への依存体質を、改めて露呈した格好だ。
 
 数少ない収穫を挙げるとすれば、新戦力の活躍だ。チーム最多の8ゴールを挙げたアレクサンドル・ラカゼットはカウンターの先鋒として機能し、左WBのセアド・コラシナツは、パワフルなドリブル突破でサイドアタックに厚みを加えている。
 
 いずれにしても、現状のままではヨーロッパリーグ出場権すら逃す危険があるだけに、1月の移籍マーケットでの成果が例年以上に大きな意味を持つはずだ。
 
☆前半戦MVP☆
アレクサンドル・ラカゼット
 プレミアの水に素早く馴染み、卓越したシュートスキルでチームトップの8ゴールをマーク。いまや、その存在感はサンチェスやエジルよりも大きい。
 
文●田嶋コウスケ
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.01.04号より加筆・修正
 
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