家族と過ごすクリスマスを前に、バレンシアの指揮官マルセリーノ・ガルシア・トラルは、思わぬアクシデントに見舞われてしまったようだ。地元紙『Super Deporte』は、現地時間12月24日、マルセリーノが車で故郷のアストゥリアスへ向かっていた途中で、イノシシと衝突したと伝えている。
 
　同紙によれば、マルセリーノは、家族とともに故郷へと戻るため、ログローニョからビルバオへ至る高速道路を走行していたところ、体重が90キロ以上もある巨大イノシシと衝突したという。
 
　思わぬ事故の結果、スピードが出ていた車は大破したが、幸いにもマルセリーノと家族は軽傷を負うに留まり、大きな怪我を負うことはなかったようだ。『Super Deporte』紙は、このことを「奇跡的に助かった」と報じた。
 
　事故を受け、バレンシアは公式サイトで声明を発表。そのなかでマルセリーノが治療を済ませ、無事であると報告したうえで、「監督は、事故の際に迅速な対応をしてくれた消防隊、警察、そして自身と家族の安否を気遣ってくれたすべての人々に対して感謝している」と、指揮官の声を代弁した。
 
　今シーズンのバレンシアは、開幕13戦無敗を記録するなどし、現在もリーガ・エスパニョーラで３位と好位置につけている。しかし、直近４試合は１勝３敗と停滞していた。
 
　そうしたチーム状況を踏まえ、マルセリーノは国内リーグが再開する来年１月７日に向けて心身ともにリフレッシュを図りたいところだが、聖なる夜を前にとんだ災難に見舞われてしまった。